区内サッカークラブ 大災害の教訓、次世代へ 12回目の現地訪問
東日本大震災から14年、区内を拠点とするサッカークラブ、NPO法人大豆戸フットボールクラブ(末本亮太代表理事)は3月8日・9日、被災地を訪問した。
現地に足を運ぶことで、選手たちに紙や画面で見たものとは違う何かを感じてほしい――。そんな思いで同クラブが続けている活動は、今回で12回目となった。
選手29人、指導者2人が訪れたのは、宮城県女川町や石巻市。震災遺構を巡り、被災者の体験談に耳を傾けた選手らは、熱心にメモを取り、「家族や友人に伝えたい」などと話したという。日高瞬主将(12)は「自分の意見をはっきりと伝えるということを学んだ。これから意識して生活していきたい」と述べた。
同クラブのジュニア統括U12担当、見田祐貴さんは「戦争を祖父母から学んだように、震災を子どもたちに伝える番」、末本代表理事は「災害を体験した大人として、我々には次世代に伝えていく使命がある」と、災害を風化させないことの大切さを口にした。