「台本にあった多くのことが実際に起ころうとしている」F.F.コッポラ監督の熱意が伝わる『メガロポリス』メイキング映像
『ゴッドファーザー』シリーズや『地獄の黙示録』など数々の名作を生み出してきた巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督が、1980年代より温めてきた夢の企画が、40年もの長い年月を経てついに完成。自身の私財1億2000万ドル(約186億円)を投じ、壮大なスケールで創り上げた14年ぶりの最新作の映画『メガロポリス』が、6月20日(金)より日本公開される。このたび、フランシス・フォード・コッポラ監督と出演者たちが本作について語るメイキング映像が解禁となった。
F.F.コッポラ監督14年ぶりの最新作
天才建築家の主人公・カエサル・カティリナを演じるのは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でカイロ・レンを演じ注目を浴び、『マリッジ・ストーリー』では、アカデミー主演男優賞にノミネートされるなど、高い演技力が評価されているアダム・ドライバー。またカエサルと対立する新市長フランクリン・キケロには、『ドゥ・ザ・ライト・シング』『マルコムX』などスパイク・リー作品に多数出演し、最近では『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』でヴィランのサイドワインダーを演じたジャンカルロ・エスポジート、キケロの娘・ジュリアを「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズや『ワイルド・スピード』シリーズなどに出演するナタリー・エマニュエル。そのほかにも、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフ、ジョン・ ヴォイト、ローレンス・フィッシュバーン、タリア・シャイア、ジェイソン・シュワルツマン、ダスティン・ホフマンなど超豪華、かつ実力派俳優たちが脇を固める。
映像には、フランシス・フォード・コッポラ監督をはじめ、主人公カエサル役のアダム・ドライバー、ジャンカルロ・エスポジート、ナタリー・エマニュエル、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフら豪華キャストが、メイキング映像とともに作品やキャラクターについて語っている。カメラの外でも真剣な表情で話し合う俳優陣の姿や、巨大セットの裏側、リハーサル風景まで映し出されている。
映像の冒頭、コッポラ監督は「この映画のコンセプトは人類の未来を垣間見ることだ」と述べ、40年の歳月をかけたこともあり、「台本にあった多くのことが実際に起ころうとしている。フィクションというより現実に近かった」と、本作の内容が偶然にも現在と地続きしている部分があることに触れている。
また主演のアダム・ドライバーは映像の中では、撮影の合間にコッポラ監督と熱心に語り合う場面も見られる。「届いた台本を読んだ時、それだけでは理解しきれないビジュアル要素があった。台本についてより深く語り合ううちに、監督は人の内面や感情に興味があると気づいた」と語っている。また現場では多くのシーンで即興的な演出が行われ、台詞や動きがその場で変化していく創作プロセスにも言及している。
またジャンカルロ・エスポジートも、「彼は大きな夢を抱いている。それは実際に体で感じるものだ」と述べており、キャスト・スタッフ全員が、ただのプロジェクトではなく“使命”としてこの作品に向き合っていたことがわかる。
またコッポラ監督自身もセットに立ち、俳優たちに語りかけ、演出に没頭する様子が印象的だ。全財産を投じてまで完成させた本作への執念と情熱が、わずか数分のメイキング映像からもひしひしと伝わる。
『メガロポリス』は6月20日(金)より全国ロードショー