テンヤタチウオ釣りで170cm級「錦江湾ドラゴン」が船中続々!【鹿児島・海晴丸】
今シーズンの鹿児島・錦江(きんこう)湾のタチウオが絶好調。海晴丸では150cm以上のタチウオを特別に「錦江湾ドラゴン」と呼び、そんな特大が5~10尾釣れる日が多い。
錦江湾ドラゴンをテンヤで釣る
最近の「錦江湾ドラゴン」の釣果をみても8月17日が最大180cmを含め船中10尾、翌18日は182cmを含む6尾が釣り上げられ、8月19日は早上がりにもかかわらず最大180cmの錦江湾ドラゴンを含み7尾。
8月19日は天気が不安定で納竿予定ごろが雷雨となる予報で早めに納竿するという条件で広島、熊本、福岡、宮崎から集まったタチウオファン8人を乗せて午後6時30分に重富漁港を出港した。
最近はタチウオテンヤ30号に冷凍のイワシを巻いて釣るのが錦江湾でもスタンダードになっているが、現地でアジやクロシビカマスを釣ってこれらをエサとして使うとさらに釣果アップが見込めるらしく、まずは全員サビキでアジ釣り。アジは順調に釣れていよいよタチウオ釣りスタート。船長から「ドラゴン狙いなので探るタナは海底から15mまでにしてください」とアナウンスがあって海底から探った。
早々に立派なドラゴン登場
開始すぐに左舷トモの初挑戦の人のサオが大きく曲がった。時にはラインを出して強く抵抗する様はまさしくドラゴン、10分程度の格闘の末ギラギラと光りながら海面を割ってドラゴンは現れた。何度見ても頭も口も牙も大きく迫力満点、ピカピカの鏡面ボディは顔が映るほど美しくきれいで傷ひとつない。測定すると170cm4kgもある立派なドラゴン、比較的簡単に釣れ、自分にも釣れる気がしてきた。
次にヒットさせたのは先週も180cmを釣っている常連さん、手巻きでゆっくり引きを楽しみながら慎重に上げていた。ヒットさせると興奮してついつい早めに上げがちだが、口先にテンヤがちょこっとだけ引っ掛かっているケースがあり、引きをいなしながらゆっくり止めずに巻き上げるのがコツらしい。測定後177cm4.2kgの「錦江湾ドラゴン」だった。
その後、自分のサオに念願のヒット。しかしあろうことか10m巻き上げたくらいでスポっとバレてしまう。このことを船長に相談してみると「通常のタチウオ釣りとは違いアタリがあってからも、しっかり口の中に仕掛けが入るまで一呼吸おいてからアワセを入れる。ドラグは3kgぐらいの緩めに設定して巻き始めたら巻くのを途中で絶対に止めないこと」と教えてくれた。
ドラゴン7尾浮上で大満足
それから1時間後にアタリが再来。今度はアドバイスを守りながら慎重に上げていった。船長からギャフ掛けしてもらい無事に手中に収めたのは167cm3kgの「錦江湾ドラゴン」。恥ずかしいこととうれしさで指と足がガクガクと震えてしまった。これを皮切りにドラゴンの群れ?が入ったようで続いてあちこちでヒット、なんと「錦江湾ドラゴン」4尾連続キャッチとレアなシーンに出くわしたが、予報よりも天気が早く崩れだし、すぐに納竿、帰港となった。
実釣3時間の短い釣りではあったが、船中7尾の「錦江湾ドラゴン」がキャッチされ、気分は上々で大満足。同船者たちはそれぞれバラシが何回もあり悔しい思いをしたようで必ずリベンジを果たしたいとのこと。
海晴丸では11月末まで「第6回錦江湾ドラゴンタチウオダービー」開催中、上位入賞者には素敵な賞品もあり、秋に向かて高確率でドラゴンが狙えるので釣ってみたい人はぜひ錦江湾で挑戦してみてほしい。
<週刊つりニュース西部版APC・中田清治/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年9月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。