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【深草アート】 JR藤森駅前でアートに出会う!少年少女像に込められた、作者・木代喜司さんの未来への想い

デジスタイル京都

日常をアート目線でみると普段とは違った世界がみえてきます。

深草にある芸術作品はもちろん、お店や商品など様々なものにアートの視点で光を当ててみると…!をご紹介。「深草アート」と題して皆様にお届けしたいと思います。

知っているけど、知らない?

こんにちは。

E-TOKO深草地域ライターの平塚です。

公私共にアートに関わり生きてまいりました。

そんな私が深草アートとして、最初にご紹介したいのはこちら!

JR藤森駅の少年少女像です。

「駅は毎日通勤通学で利用しているから知っているけど、そんな像は知らない…」と思われる方も多いのかもしれません。

こちらがJR藤森駅です。

どこに少年少女像があるかわかりますか?

ちょっと近づいてみましょう。

ほら、見えましたよね!

そうなんです!実は駅前に!自動改札出入り口の真正面にあるんです。

少年少女像の正体は!

こちらが少年少女像の全貌です。

つぶらな瞳で街側を見ている男の子は羽ばたく小鳥を、駅側を見つめる女の子は紫陽花を手にして背中合わせに立っています。

作者は彫刻家の木代喜司(きしろよしじ)さん。JR藤森駅と同じ深草エリアにある京都教育大学の名誉教授の方の作品です。

作品タイトルは「翔け未来へ」。

台座には作者名が記載された彫刻プレートがあります。

そして作品の足元にはサインである落款のような印が。名前の一文字目である「喜」の文字が異体字の「㐂」で刻印されています。

私が気になる2つの疑問

私は以前から少年少女像をみていてずっと疑問に思っていることが2つありました。

1つ目の疑問、どうして女の子は紫陽花を、男の子は小鳥を手にしているのか?

2つ目の疑問、どうして子供の像なのか?

そこで作者である木代さんにお聞きしてきました。

すると、そこには作者が子供達にこめた想いがありました。

取材に伺うと、1997年に開業されたJR藤森駅のシンボル像として依頼があったと話し始めてくださいました。当時そこには何もなくイメージする題材にも苦労されたとおっしゃっていました。

そして私が思っていた2つの疑問をお聞きすることに。

(1)どうして女の子は紫陽花を、男の子は小鳥を手にしているのか?

女の子が手にしている紫陽花(画像右)は、制作において現地を訪れた際に藤森神社で咲いていた紫陽花が印象的だったからだそう。

確かに藤森神社では6月になると紫陽花苑が公開され、名所としても有名ですものね。

そして男の子が手にしている小鳥(画像左)。

よくみると頭にも小鳥がとまっています。

小鳥は木代さんを象徴するモチーフ。いわばトレードマークのようなもので、多くの作品に取り入れられていると話してくださいました。

そう言えば、私が所有している木代さんの小さな彫刻作品にも、頭に小鳥がとまっていました。

(2)どうして子供の像なのか?

そして2つ目の疑問です。

子供をモチーフに選んだのは、駅ができることにより深草に多くの人が住み〝たくさんの子供達が集う場所になるように〟と未来をイメージしたと話してくださいました。

私がE-TOKO深草のライターとなり関わらせていただいた伏見区役所深草支所さんでは、子育てのしやすさをテーマに掲げておられるとお聞きしました。

30年近くが経過した今も、この少年少女像制作のきっかけになった作者の想いが伝わり繋がっていることに感激しました。

JR藤森駅を訪れた際は、ぜひこの少年少女像「翔け未来へ」に目をとめてみてください。作者が込めた未来への想いを感じていただけると嬉しく思います。

■スポット情報
店舗名:JR藤森駅(駅前)
住所:京都市伏見区深草大亀谷大山町99
交通:JR藤森駅下車すぐ

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