犬蔵小図書ボラ 読み聞かせに効果音 コロナ契機に世界観演出
犬蔵小学校の図書ボランティアのメンバー18人が10月4日、さまざまな楽器で効果音やBGMをつけた絵本の読み聞かせ会を行った。コロナ禍に好評だった録画による読み聞かせをヒントに、メンバーたちが企画した。
普段は34人の図書ボランティアたちが、不定期に各教室で活動している。「中休みイベント」と題して開催された今回の読み聞かせ会は、コロナ禍の収束がきっかけ。「いぬくらフェス」などで実施していた学年の垣根を越えるイベントを復活させようと、共同代表の小島陽子さんと綱嶋真理子さんらが中心となって準備を進めてきた。
コロナ禍は児童と触れ合う機会が制限され、図書ボラでは苦肉の策として「録画」による読み聞かせを実施。ただ読むだけではなく、効果音を付けて配信したところ児童からの評判がよかったという。
そこで今回は、幼稚園教諭として働くメンバーが構成を考え、『おかしな?ハロウィン』というお化けに変装した子どもたちが登場する作品の世界観を、キーボードやスライドホイッスル、ギャザリングドラムなどの楽器で演出。会場となった特別活動室には約190人の児童が詰めかけ、ライブ感のある読み聞かせを楽しんだ。
「『生』の良さを伝えられてよかった」「私たちメンバーも楽しめた」と両代表。参加した2年生女児は「ちょっと怖かったけど、見たことない楽器も出てきて変な音がする楽器がおもしろかった」。3年生男児は「場面に合わせて声の音程を変えているのが、いつもの読み聞かせと違って面白かった。またこういうイベントをやってほしい」とそれぞれ感想を話した。