高齢者住宅で防災訓練 「自分の身を確実に守って」
高齢者住宅「グランクレール美しが丘」で9月6日に入居者を含めた防災訓練が行われた。
年2回行われている防災訓練。当日は震度5強の地震から火災が発生する想定で実施された。職員による初期消火から入居者の点呼、避難誘導を行い、手順などを確認した。
訓練終了後には元石川消防出張所の池田拓真所長の防災講話も。池田所長は震度6強の地震が発生すると、救急隊は通常運用を停止し、火災対応を優先すると説明。仮に地震でけがをしても救急隊は来ないことを前提に「自分の身を確実に守ることが大事」と訴えた。その上で、緊急地震速報が流れたら「姿勢を低くすること」「頭を守ること」「動かないこと」の実践を呼びかけていた。
その後、入居者を交えて煙体験や、職員向けに起震車による地震揺れ体験も行われた。同住宅の川島由和支配人は「いざという時には入居者様にけがなく避難して頂かなければならない。マニュアルを読むだけではなく実際に動いてみないと分からない」と、訓練の意義を語っていた。