＜まいたけ＞で“安いお肉”が高級肉レベルに！？酵素パワーを【プロが検証してみた】
私たちの食卓に日常的に登場する「まいたけ」。このなじみ深いキノコが、実は食材を驚くほど変化させる魔法のような力を持っていることをご存じでしょうか？まいたけに含まれる酵素が、食材の味わいや質感を高級食材レベルに引き上げるのです。今回は、牛ももブロック肉を使って実際に試してみました。
まいたけの秘密
まいたけは独特な食感と風味で多くの人に愛されていますが、注目すべきはその中に含まれる「酵素」。
まいたけの酵素は、スーパーで買える食材の中でも最強クラスのたんぱく質分解能力を持っています。
肉の繊維を劇的にやわらかくできますよ。
まいたけを使った肉の処理方法
輸入の牛ももブロック肉です。
このままではとても硬いので、まいたけを使ってやわらかくします。
2つに分けて、1つはそのまま。
もう1つはまいたけに漬け込みます。
使用するまいたけの量はこれぐらいです。
それほど多くはいりません。
適当に小さく刻みます。
お肉と刻んだまいたけを袋に入れて、もみこみます。
一緒に煮込んでもOKですよ。
まいたけなしの物も同じように袋に入れ、このまま一晩冷蔵庫に入れておきます。
まいたけの酵素パワーを検証
左側が、牛肉とまいたけを一晩冷蔵庫で漬け込んだあとです。
この時間が重要で、まいたけの酵素がじっくりと肉に作用し、肉の繊維をやわらかく変化させます。
まいたけに漬け込んだ方は、手で持っただけでやわらかくなったことが分かります。
肉を焼いてみると、漬け込んだ方は通常の輸入牛肉とは思えないほどのやわらかさとジューシーさが実感できます。
箸で簡単に切り離せるほどやわらかくなりました。
やわらかくするととってもローカロリー
やわらかいお肉は、肉の間に脂肪が入り込むことでやわらかさが成り立っているため、必然的にカロリーが高いもの。
まいたけを使ってお肉をやわらかくすることで、カロリーを抑えられますよ。
煮込み料理でも同様の効果を発揮し、もも肉やロース肉も非常にやわらかくできるので、豚の角煮などもとてもヘルシーに作れます。
消化吸収の向上も
まいたけによる肉の質感変化は、単に美味しくなるだけではありません。
消化を助け、たんぱく質の吸収をより効率的にすることも期待できます。
自然の酵素を活用することで、日々の食事がより健康的で満足度の高いものに変わることでしょう。
まいたけの新たな可能性
まいたけの持つ「酵素パワー」は、身近な食材を格上げする可能性を秘めています。
寒さが和らぎ、BBQの季節になりました。この簡単な方法で、安いお肉をもっと豊かに楽しめるはずですよ。
◆ライター・管理栄養士 / ごん太郎
管理栄養士歴15年。趣味で料理全般、スイーツ・パン作り、コーヒー、紅茶、ビールをやっています。
コーヒーについては自家焙煎歴20年以上、ビールは日本ビール検定2級をもっています。
得意ジャンルは食・健康・栄養·医療関連。
人は幸せな未来を想像するとその中に『美味しいものを食べるという項目が上がります。そのお手伝いとしての情報発信をしていきたいと願っています。