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春アニメ『ざつ旅-That‘s Journey-』月城日花さん・鈴代紗弓さん・平塚紗依さんに聞く作品の推しポイント|一歩踏み出せば、また新しい自分が見つかるかもしれないということを教えてくれる

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

電撃マオウ(KADOKAWA刊)にて連載中の『ざつ旅-That‘s Journey-』がTVアニメ化。2025年4月7日よりAT-X、BS11、TOKYO MXなどで放送中です。漫画家志望の女子大生・鈴ヶ森ちかは、編集部に新作のネームを持ち込むも全ボツに。心が折れそうになった彼女ですが、SNSのアンケートで旅先を決めるという、行き当たりばったりな旅をすることをふと思いつきます。その旅先で彼女が見たもの・感じたこととは。

アニメイトタイムズでは、本作の見どころや出演者たちの旅事情などを聞く連載インタビューを実施! 初回となる今回は鈴ヶ森ちか役の月城日花さん、蓮沼暦役の鈴代紗弓さん、鵜木ゆい役の平塚紗依さんにお話を聞きました!

 

 

【写真】春アニメ『ざつ旅-That‘s Journey-』月城日花×鈴代紗弓×平塚紗依が一話を振り返る!

旅をするメンバーによって旅の雰囲気が変わる

──最初に原作を読んだときの感想を教えてください。

鈴ヶ森ちか役・月城日花さん(以下、月城):私はインドア派であまり旅行をしたことがないんです。ちかちゃんも最初は同じタイプだったので、自分と重ねながら原作を読んでいました。ただ、旅を通じてちかちゃんがどんどん変わっていく姿を見て、いつの間にか自分も「旅に行ってみたいな」と思うようになって。リラックスしながらも、どこか勇気をもらえる作品だなと感じながら読み進めていました。

 

 
蓮沼暦役・鈴代紗弓さん(以下、鈴代):私は「旅に出たい!」と思いながらも、なかなか行けていない人間でして。ちょっとだけ時間があるときはインターネットで地図を見ながら旅行気分を味わっているんです(笑)。

『ざつ旅-That‘s Journey-』(以下、『ざつ旅』)は、漫画を通じてちかちゃんと一緒に旅をしているような気分になれるので、とても楽しくて! 作中でちかちゃんたちが訪れる場所は実際の観光名所だったりするので、「ここってそういう感じなんだ」と発見できるのも面白いなと感じました。

 

 
鵜木ゆい役・平塚紗依さん(以下、平塚):私はこれまでの人生で家族旅行くらいしか経験がなかったので、仕事の息抜きや羽目を外すために“旅に出る”という選択肢そのものが新鮮でした。読み進めていくと、行ったことがない場所やまだ出会ったことがない食べ物などもたくさん出てきて、すごくワクワクしたんです。この作品を通じて、自分の世界がひとつ広がりました。

 

 

──続けて、演じるキャラクターの紹介をお願いします。

月城:ちかちゃんはいい意味で普通の女の子。だからこそ、見ている方々も感情移入しやすいのではないかと思っています。ただ、感受性が豊かで毎回新鮮な反応ができたり、おとなしめなのに一人でフラッと遠くへ行ける勇敢さがあったり、個性的な喋り方をしていたりと、実は面白い子ではあって。知れば知るほど魅力的な部分が見えてくるタイプだと私は思っています!

 

 
鈴代:暦さんを一言で表すと“いい奴”。“いい子”ではなくて“いい奴”なんです。一見は自由人っぽいですが、実はいちばん周りのことを見ていて、相手が不快にならないような会話ができる、思いやりの塊みたいな優しい方です。ちかちゃんの親友なのでふたりで会話する描写も多いのですが、彼女の心の機微を読み取って寄り添っているような気がして。本当に人間力が高いなと思います。

月城:アフレコ中もずっと「イケメンだ!」って言っていました(笑)。

鈴代:そうそう(笑)惚れてしまうようなイケメンセリフをサラッと言うところがカッコいいんです。一方で、ゆいちゃんとはまた違った絡み方をしていて。相手やその場のテンションによって適切な距離で対話ができる方なので、すごくリスペクトしています。

 

 
平塚:ゆいちゃんは、とにかくちかちゃんと歴史のことが大好きな子です! 最初は真面目な子という印象が強かったですが、ちかちゃんに子犬のようになつく姿がとても愛おしく思えてきて。反対に暦さんとは言い合ったり、からかったりする関係で、そのギャップもかわいいなと思いました。純粋で真っ白な心を持っている子で、知れば知るほど彼女のことが好きになっていきます!

月城:『ざつ旅』って、旅をするメンバーによって旅の雰囲気がめっちゃ変わりますよね。

鈴代:確かに! そこも本作の面白いポイントだと思います。

 

 

階段を登り切ったあの瞬間にちかちゃんは旅に目覚めたんだと思います

──放送された一話の感想をお聞かせください。

平塚:景色や食べ物がとてもリアルに描かれていて、私もちかちゃんが旅した場所に行ってみたいと思いました! 印象に残っているのは、ちかちゃんが旅館で応接セットの椅子に座って「ここ好きっ」というところ。私も家族旅行に行くと、理由もなくあそこに座るので、共感しながらあのシーンを見ていました(笑)。

 

 
月城:印象に残っているのは、1225段ある神社の階段を上り切ったときのちかちゃんの表情。前半パートの彼女とはぜんぜん違うなって感じたんです。もしかしたら、世界の広さを知ったのかも? あの瞬間にちかちゃんは、旅に目覚めたんだと思います。他の旅仲間がちょっとずつ映っていたことも相まって、ここから『ざつ旅』が始まるんだ、どんな旅が待っているのかなと、ワクワクする一話でした。

鈴代:画面越しでも、「きっとこういう風が吹いているんだろうな」と思えるくらい、五感を刺激されるリアルな描写に鳥肌が立ちました。あと、私もちかちゃんが神社の階段を登り切った瞬間が印象に残っていて。ちかちゃんって、どん底の気持ちで旅に出たと思うのですが、階段を登ったあと、風が吹いて「なんも見えぬ~」って言うところで、達成感と充実感からかスッキリした表情をするんです。構成や演出も相まって、あのシーンにグッときて思わず泣いちゃいました。きっと、この作品を見て救われる人もいるんだろうなと予感させるような最高の一話だったと思います。

 

 

── 一話はちかのセリフがかなり多かったと思います。収録はいかがでしたか?

月城:初めての主役で、しかも後ろには先輩方がいるなかでの収録だったので、ものすごく緊張しました……! ただ、天空橋りり役の日笠陽子さんや糀谷冬音役の佐藤聡美さんをはじめ、現場のみなさんがすごく優しくて。右も左も分からない私に「こうやった方がいいかもしれない」「こうやってみると、もっとうまくいくかもね」ってアドバイスをしてくださったんです。大丈夫かな……という不安はありましたが、みなさんの優しさがあったから乗り切れました。

鈴代:主役って基本的にはセリフ量が多いと思うのですが、本作は視聴者に説明するようなセリフやモノローグなどもあったので、物量の多さに加えて切り替えも必要なシーンが度々ありました。そんな中でも、きちんとお芝居をされているうえでセリフを尺内にきっちり納めていらっしゃったり、堂々とマイクの前に立っているお姿が印象的で。その様子から、家でたくさん練習してきたのかなぁ…など、想像していました。でも、ちゃんとかけ合うときにはライブ感もあって。これはすごい声優さんが俳協さんに入ったなと思いました(笑)。

月城:鈴代さんは、アフレコ中も色々と声をかけてくださったんです。その度に私の不安な気持ちが払しょくされていきました。

 

 

──平塚さんは月城さんと共演してみて、どのような印象をお持ちですか?

平塚:原作を読んでいるときに頭の中で再生していたちかちゃんの声そのまんまで驚きました。心の内を吐露するモノローグもすごくリアルで、細かい感情の動きの表現も上手。いい意味でお芝居感がなくて、本当にすごいなぁと思っています。私、日花ちゃんと同じ年なんですけど、もう尊敬しっぱなし! 一緒にアフレコしていて、すごく勉強になりました。

鈴代:かけ合いしていても、ちかちゃん過ぎるぐらいちかちゃんでした。雰囲気がもうちかちゃんそのもの。

月城:ご褒美ですか、この時間は! 嬉しいです!

 

『ざつ旅』は日常に寄り添ってくれる作品

──月城さんは鈴代さんとかけ合ってみて、どのような印象を受けましたか?

月城:ちかちゃんとはっすー(蓮沼暦)が二人で旅をするとき、はっすーが「こっちに行ってみよう」と引っ張ってくれるんです。鈴代さんのお芝居がまさにそれで。かけ合いをしているときにもすごく引っ張っていただきました。アフレコ以外のときでも私のメンタルケアをしてくれて、リアルはっすーだなと思いました。

 

 

──平塚さんの印象についてはいかがでしたか?

月城:何と言うか、ゆいちゃんに似ています。

鈴代:分かる! もうゆいちゃんそのもの!

月城:私が話しかけたら「うんうん!」ってめっちゃ聞いてくれて。興味のある話をするときは、ゆいちゃんが歴史の話をしているみたいに前のめりになってくれるんです。めちゃくちゃかわいい。お芝居の面では、裏の感情が一切ない尊敬の気持ちをセリフに込めていて、まさにゆいちゃんだなと思いました。

平塚:嬉し過ぎる!

 

 

──本作は旅がテーマの作品ですが、この3人で旅行に行くなら、どこに行ってみたいですか?

鈴代:この前のロケで通りかかった時に見かけて良いなと思ったのですが、アートミュージアムに行ってみたいです。写真スポットもたくさんあって、2人の色々な表情も見られそう!

月城:この前、志摩に一人で行ったのですが、今度はみんなで行きたい! あの旅で、ちかちゃんが「誰かに話したくなる」と言っていた気持ちがすごく分かりました。「みんなと行ったらこういう反応してくれるかな」と思いながら旅を堪能していたので、今度はみんなで行きたいです。

平塚:『ざつ旅』に出てくる食べ物をみんなで食べ回るツアーみたいなのをやってみたいです。うどんも美味しそうでしたし、個人的にはもみじ揚げ忘れられなくて! 絶対にみんなで食べたいです。

──これまで、計画を立てずに“ざつ旅”のようなことをした経験はありますか?

鈴代:すごく遠くではないですが、特に行き先は決めずに友達と自転車の旅に出たことはあります! あと、少し前に江ノ島へ一人で行きました。海外の観光客の方に混ざりながら、夕日を見ていました(笑)。

 

 
平塚:基本的には雑誌などを読んで行先を決めるタイプなので、私はまだ経験がなく……。でもいつかフラッと一人旅してみたいなという思いはあります!

月城:インドア派ではありますが、フラッと一人でどこかに行くのは好きなので、都内をフラフラと巡ったことはあります。これまで遠くに出る勇気はなかったのですが、ちかちゃんみたいな年頃の子でも果敢に一人旅しているから、私もやってみようかなという気持ちは高まっています!

──最後に、改めてみなさんが思う本作の推しポイントを語ってください!

平塚:『ざつ旅』は日常に寄り添ってくれる作品です。「私もここに行ってみようかな」「旅に出てみたいな」という気持ちにさせてくれる、世界が広がっていくような作品なので、みなさんアニメを見て、原作もぜひ読んでいただければと思います! 

鈴代:旅っていいなぁと思える作品です。肩の力を抜いてスッとみられるアニメで、気持ちをリフレッシュしたいときには特にオススメです。「ちょっと見てみるか」くらい”ざつ”に入り込んでも大丈夫な作品なので、リラックスしながら楽しんでいただけたら嬉しいです!

月城:ネームがボツを食らい心が折れそうになったちかちゃんですが、旅に出ることで見えてくるものがありました。一歩踏み出せば、また新しい自分が見つかるかもしれないということを、ちかちゃんが教えてくれた気がします。『ざつ旅』は日常に溶け込んでくれる、心を休めてくれる作品なので、ぜひゆるりと作品を見ていただければと思います!

 
[インタビュー M.TOKU 撮影 胃の上心臓]

 

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