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【8/15公開】竹野内豊さんらが登壇!映画『雪風 YUKIKAZE』舞台挨拶 in 名古屋

日刊KELLY

2025年8月15日(金)、映画『雪風 YUKIKAZE』が全国の劇場で公開されます。

公開に先立って、先行上映会が名古屋駅直結の「ミッドランドスクエア シネマ」で開催されました。主演の竹野内豊さんをはじめ、共演の奥平大兼さん、山内圭哉さんの3人が登壇!名古屋の印象や戦争をテーマにした作品への想いなどを語った舞台挨拶の様子をたっぷりレポートします。

映画『雪風 YUKIKAZE』

あらすじ
真珠湾奇襲攻撃による日米開戦以降、ミッドウェイ、ガダルカナル、ソロモン、マリアナと、すべての苛烈な戦いを生き抜き、どの戦場でも海に投げだされた多くの仲間たちを救い、必ず共に日本に還って来た一隻の駆逐艦があった。その名を「雪風」。いつしか海軍ではこの艦を“幸運艦”と呼ぶようになる。それは沈着冷静な艦長の卓越した操艦技術と、下士官・兵を束ね、彼らから信頼される先任伍長の迅速な判断によるものだった。時にぶつかりながらも、互いに信頼し合っていく二人。そして「雪風」は、ついに日米海軍が雌雄を決するレイテ沖海戦へと向かうことになる…。

名古屋と言えば…?定番のグルメから意外なあの食べ物まで

――名古屋と言えば、思い浮かぶものは何でしょうか?まずは竹野内さん、お願いいたします。

竹野内さん
ひつまぶし。

(会場拍手)

竹野内さん
大好きなんです!

――そうなんですね!名古屋にいらっしゃった時はひつまぶしを食べられるということですか?

竹野内さん
いやもう、東京でもしょっちゅう食べますよ。僕はひつまぶしがとにかく好きで。でもやっぱり、本場名古屋のひつまぶしはおいしいですよね。焼いた(うなぎの)香ばしい感じが大好きです。

奥平さん
僕は今回、初めて名古屋に来させていただいたのですが、あんかけスパゲティがずっと食べたくて。さっきも「食べたいです」という話をしていたのですけど、「もうちょっと他にもあるよ」みたいなことを言われまして。

(一同笑)

「あ、そうなんだ…」と。名古屋にはひつまぶしに、味噌煮込みと色々ありますが、僕はもう、あんかけスパゲティしか頭にないですね。食べたいです!

山内さん
僕は妻が名古屋出身ということもあって、大須によく行くんですが、商店街にあるブラジルの方のお店で鶏を丸ごと焼いているのがありまして。

あそこの鶏、うまいんですよ!クリスマスなんかはすごい並んでいます。(僕にとって名古屋と言えば)ブラジルの人が焼く鶏!

(一同笑い)

ぜひ食べてみてください!

「必ず生きて帰る、生きて還す、命をつないでいく」がテーマ

――まず、竹野内さんが駆逐艦「雪風」艦長、寺澤一利という役を、どのような思いで演じられたのか、最初に脚本を読んだ時の感想なども含めて教えてください。

竹野内さん
最初に長谷川(康夫)さんの脚本を拝読したときは、「今までこのような戦争映画があったかな」というのが率直な第一印象でした。

すさまじく勇敢に戦う軍人を描くというよりは、「必ず生きて帰る、生きて還す、命をつないでいく」というのが作品の大きなテーマになっています。戦後80年というこのタイミングでこのテーマを演じさせていただくことに大きな意味があるなと感じました。

艦長役は、ものすごい責任の大きな役。彼が背負っていた重責は非常に大きなものですから、役作りをしていくにあたってどうアプローチするか、非常に悩みましたが、ヒントとなるものが何一つ得られなかったのです。

でも何より、キャストの皆さんが自分が信じるまま役に没頭する姿を見て、私自身すごく刺激されました。気づいたらみんなに支えられながら、艦長にしていただけたというような感じでした。

――奥平さんにとって戦争映画に参加されるのは初めてということで、どのような想いがあったでしょうか?

奥平さん
僕自身も知らないことがあまりにも多すぎて、当時のお話を聞けるという機会がだんだん少なくなってきている中で、(作品を通じて戦争の)歴史について勉強させていただきました。

日本で生まれて、生きていくうえで知っておいたほうがいいことなんだなっていうのをすごく思いましたし、たとえば僕に子どもができたときには次の世代にちゃんと伝えなきゃいけないって思いました。この出来事を風化させないようにと思いながら、演じていました。

「(現場は)男ばっかりで祭りみたい(笑)。でも作品は非常に切ない」

――山内さんは人情味あふれるムードメーカー役を演じられていましたが、部下である玉木宏さんや奥平さんとの心温まるシーンというのもありましたよね?

山内さん
この脚本をいただいたときにいいなと感じたのは、緊張と緩和の描き方ですね。緩和の部分も本当になんか独特で、リアリティがすごくいいなと思ったんですよね。

僕らの仕事の醍醐味は、疑似体験できることだと思うんですね。でも戦争をやっていた時代だから、本当につらいんです。

何をするにおいても、戦わなければいけない、人を死なさないためにモチベーションを保たなくちゃいけない緊張感の中で、ちょっとしたコミュニケーションに(緩和があるんです)。

でも現場は男ばっかりでね、なんか祭りみたいになってくる(笑)。

面白かったですよ。久々に男子校みたいな感じです。船の中でずっとですから。結局、いったりきたりしていましたね、楽しいのと切ないのと。

――竹野内さんはそういったシーンをご覧になられて、どう感じられましたか?

竹野内さん
(山内さんは)撮影現場でも和やかな、ものすごくいい空気感を作ってくださる。本当に数々の場面で助けられたんですけども。でもなんか試写を見ていて、何かね切なさもあるんですよね。明るい…あ、今それを言っちゃダメか。

山内さん
(当時は)船で行き場もないですし、緊張感が張りつめていたのではないかと。緩和も大事にしていたんじゃないかと思います。

竹野内さん
いやだって、「対空戦闘用意」なんて号令かけて、30分、1時間後、もしかしたら誰もいないかもしれない世界ですからね。この緊迫感の中ではとても耐えられないですよね。どこか仲間たちと励ましあいながら、上下関係なく冗談を言ったりとか、たぶんそのくらいではないと、とてもじゃないけど最前線では戦えなかったんじゃないですか?

山内さん
感じましたよね、正気ではおられへんって。正気を保つためにも、艦長の竹野内豊さんの落ち着いた冷静な演技とかが、僕らを逆に浮き彫りにしてくれたということも楽しんでいただけたらなと思います。

戦争体験者が少なくなってきているからこそ、我々がつないでいく

――これから映画をご覧になる方へ、お一人ずつメッセージをお願いしたいと思います。

山内さん
日本は80年間戦争をしていないですから、素晴らしいなと思うんです。世界と比べても日本の素晴らしさって、こういうことだなと改めて感じました。

また、戦後80年が経って戦争を体験された方が減っていって、実体験を語られることが少なくなってきている現状があります。

我々がこうして作品を通じてずっとこの(平和である)80年を、100年にしたり120年にしたり、あるいは200年にしたりっていうふうに長く続けられるきっかけになればいいなと思っています。最後まで楽しんでください。

奥平さん
今回この映画に参加させていただいて、若い20代の人間として新しく知ったこともあったし、ちゃんと知っておかなきゃいけないことを知る大切さを学べた作品でした。

こうして知ったことを僕だけにとどめず、僕と年が近い若い方々にはもちろん、さらに上の世代の方々も含めて、僕らがこうして普通の生活を送れるためにつなげてくれた方々のためにも、この(作品で描かれている戦争の)ことは知っていただきたいと思います。

ちゃんとこの普通の生活を守れるような人間でありたいなと思いますし、そうした方が一人でも増えれば、この映画の価値がすごくあると思うんです。

ぜひ映画は映画として楽しんでいただきながらも、いろんなことを知って(平和への思いを)つないでいただきたいなと思います。

サイパンで見た弾痕に衝撃。「まだ戦争は終わっていない」

竹野内さん
私は14、5年前にも別の戦争映画で演じたことがありまして、その時にサイパン島のジャングルのかなり奥地で戦地巡りをしたことがあるんですね。

当時は戦後70年経つかどうかくらい。でもそれがもう、全く何もかも時が止まっている状況でして、そこで見た光景っていうのはまるで(当時と)何も変わっていなかったのです。

本当にもう、空気がそこで止まっているっていうのかな?という感じでして。だからこそ、私がそこで感じたのは今でもまだ(戦争が)終わっていないということだと思ったんです。

私は戦争について、リアルタイムでは当然知りません。数々の映画などを観てイメージはあるんですけれど、でも実際そこに行った時にもう、言葉では伝えきれないぐらいのものを感じました。

そこには弾痕の数がものすごく残っていて、もう岩肌とかもすごかったんですよ。当時陸軍が作ったそのコンクリートの建物とか、鳥居がまだ残されていますけど。

あの弾痕の数を見たら、もう本当に最前線で戦うっていうのが、どれだけの恐ろしさなのか、皆さんにも想像できるかと思うんですよ。

だんだん戦争の実体験を私たちは聞ける時間がなくなってきて、人々の意識からだんだん戦争という現実味が薄れていく中で、「平和」をずっと今まで人生をかけて伝えてきてくださった方々から、今度は私たちがそのバトンを終戦から80年というタイミングで受け取るべきなのではないかなと、すごく思ってるんです。

当時を生きた人々の心情をこうやってスクリーンの中から、実際に皆さんと一緒に体感することによって、より深くこの情景が、多くの方々の記憶に深く残り続けるのではないかなと思います。

ぜひこれから皆様にもゆっくりご覧いただきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。

映画『雪風 YUKIKAZE』

公開日
2025年8月15日(金)
配給
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/バンダイナムコフィルムワークス
監督
山田敏久
出演
竹野内豊 玉木宏 奥平大兼 當真あみ 田中麗奈 益岡徹 石丸幹二 中井貴一
公式サイト
https://www.yukikaze-movie.jp/
主題歌
「手紙」Uru(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)


🄫2025 Yukikaze Partners.
※掲載内容は2025年8月時点の情報です

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