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「商品捨てたくない」の思い 市 タベスケ導入2年

タウンニュース

「タベスケ」のチラシを手にする市担当課の職員

消費期限などが迫る商品を安く提供する事業者と、それを購入したい消費者をつなぐウェブサービス「タベスケ」。八王子市がこのサービスを導入して10月で2年を迎えたことについて、担当課に話を聞いた。

約550kgの食品ロス削減

一般購入者は、「タベスケHachioji」に無料登録し検索すると、店側がアップした消費期限が近い食品や規格外の野菜などの情報をアプリやウェブ上で見られるようになっている。割引価格で提示されているので、気に入ったものがあれば予約し、店頭で購入できる仕組みだ。

担当の市ごみ減量対策課によると、現在の市内登録店舗数は72店舗(9月19日時点)。「買いに行く側」である登録者数は6348人だ。導入後1カ月時点では約3000人だったが、イベントやSNSで周知を行うごとに数十人単位で増えていったという。

効果も絶大だ。約2年間で約550kgの食品ロスが削減。このうち、220kg以上を今年の4〜9月の半年間で占めていることから、「徐々に市民に浸透していっているのでは」と分析する。

定休日の前日に

登録店舗でケーキなどを扱う「セリアン洋菓子店」(台町)の久保順子さんは、定休日の前日に出品することが多いという。できるだけフードロスが発生しないよう製作しているが、「急な天候の変化などでどうしても余りそうなときがある」という。サイト上にアップすると、女性が多く買いに来てくれるという。

同じく登録店で、八王子野菜や加工品を販売する「もぐもぐランド」(打越町)の小山律子さんも、同様の出品の仕方をする。「せっかくお客様のために作った商品。安く売ることになっても、できるだけ捨てたくない」と小山さん。フードロス削減の理念そのものを広げていきたいという思いから、「市にはもっとタベスケを宣伝し利用者を増やしてほしい」と願う。

市によると、パンやケーキなど比較的軽量な商品が出品されることが多いためか、サービスが活発に利用されているにもかかわらず、取引数と比べて削減量(重量)が少ないという。同課は「今後も市民への周知や登録店への宣伝を行い、さらなる削減量の増加を目指す。それと共に、重量のある食品を扱う店舗の登録も増やしたい」と3年目に際してコメントを寄せた。

実際のタベスケ出品画面(手前)と登録店が一目でわかるサイト上マップ

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