上の子の運動会と重なった二人目出産。トラブルで夫を緊急招集
ママライターの天野つばさです。40歳の時に待望の第2子を妊娠し、高齢出産に挑む事になりました。出産は、上の子の運動会当日というまさかのタイミング!前回、その時のことをお話しました。今回は、出産時当日におこったトラブルについてお話します。
トラブル発生!赤ちゃんの心音が確認できない…
陣痛室でウトウトと眠りながら分娩に備えていると、モニターから警告音が!それまで1人でいたのに、突然先生や看護師さん数人が私を囲みました。私自身は特に体調の変化もなく、何事かと青ざめていると、またモニターが正常に動き出し、ホッとした表情でみんな解散しました。
どうも、赤ちゃんの心音が一時的にモニターで把握できなくなったようでした。その後も何度か心音が確認できない状況が続き、ついに先生から「赤ちゃんの心音が、確認できない状況がまた出てくるようであれば、緊急帝王切開に切り替える事になります。万が一の時のためにご家族のサインが必要になります」。
おなかの赤ちゃんの命に関わることなので、これは”帝王切開一択”。選択の余地はありませんでした。
陣痛中だけど麻酔のおかげで和痛…いろいろできる!
帝王切開は了承したものの、夫は娘の運動会に行ってもらったのでいない…。夫婦どちらかの両親にサインをお願いするにも、来てもらうのには時間がかかる。ここは、娘に申し訳ないが夫に連絡することに。
しかし夫やママ友の携帯に連絡するも、運動会中のため電話に気づかないのか連絡つかず…。こちらも緊急事態で悠長に待っておられず、小学校に連絡して呼び出してもらい、急いで病院に来てもらうことにしました。
また、ママ友には、帝王切開で両親不在の運動会の昼食の時間、娘とお昼を一緒にして貰えないかとお願いしました。この際も無痛分娩の麻酔のため、陣痛の痛みの波がなかったので、冷静に判断や行動ができたと思っています。
正直、1人目の時のように、痛みで自分の事にいっぱいいっぱいであったら、難しかっただろうと思います。
何しているか見えない恐怖!看護師さんの手を握って
夫が病院に来てサインをしたら、そのまま手術室へ連れて行かれました。手術室に着くと、テレビドラマで見るような天井の大きなライトに照らされて、おなかの辺りを囲われて見られないようにされました。
手術を見たいわけではないですが、見えない事も「何をしているの?」と恐怖をかきたてられました。看護師さんが「手を握っていいですよ」と言ってくれて、恐怖でかなり強く握ってしまっていたので痛かったかと思いますが、その握らせていただいた手がとても心強かったです。
無痛分娩のため麻酔をしていたので、手術室に着いたらすぐにおなかを切る事ができ、赤ちゃんはすぐに取り上げられました。赤ちゃんの姿を見たときは、元気に生まれてきてくれた事に感謝して涙が出てきました。
帝王切開の傷あとに、目立たぬように”配慮の跡”
1人目が安産だったのと、無痛分娩で「陣痛の苦しさもないだろう」と安心しきっていた出産予定が、まさかの予定日1週間以上も前に、緊急帝王切開になるとは思いませんでした。
帝王切開に関する知識もなく、手術台ではただただ不安でした。帝王切開の傷口は、治りが早いように横に切られていました。帝王切開をすると「おなかに切った跡が…」と心配していましたが、目立たないようにとの配慮か、「こんな幅で赤ちゃん取り出せるの!?」という感じの最小限の幅の切り口でした。
切開した傷跡も、想像していた位置よりもかなり下のほうで、例え”ビキニの水着”を着たとしても見えないような場所だったので、安心しました。その後、上に小学生の娘がいるので、実家に頼らない自宅での産後の生活が待っていました。そして、今まで経験したことがなかった帝王切開後の体の変化を感じることになったのです。
(次回へつづく。)
[天野つばさ*プロフィール]
10歳と2歳になる8歳差の姉妹育児中の専業主婦。姉を自然分娩、妹を帝王切開で産み、2つの出産を経験。娘たちが好きなものに、一緒になって全力でハマって楽しんでいます。現在は、ディズニーとアンパンマンLOVE。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。