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「なんで私ばっかり…」ワンオペ育児「4つのタイプ」でわかる”モヤモヤ"の正体とは?

コクリコ

「なんで私ばっかり…」ワンオペ育児「4つのタイプ」でわかる”モヤモヤ"の正体とは?

ワンオペ育児「4つのタイプ別」モヤモヤ脱出法を解説! 人気コミックエッセイスト・ハラユキさんが国内外の家族に取材した、共感しまくり、目からウロコのエピソードを紹介。

【あなたはどのタイプ?】4タイプ別「ワンオペ育児」のモヤモヤ解決法

令和日本で、苦しい状況の原因としてあがることの多い「ワンオペ」。育児の場面でも、残業や転勤などで、家事育児分担が偏るときに現れがちです。

なぜワンオペでの育児は、こんなに苦しいの? どうすればこの苦しさを解消できるの?

そんな疑問に答えるのが、コミックエッセイ『ワンオペ育児モヤモヤ脱出ガイド』(2025年9月刊)。著者のハラユキさんは、この本を作った理由をこう語ります。

「ワンオペって苦しいですよね。他の家庭ではどうやってるの? ヒントが欲しい! と、経験者に聞きまくった『ほしいのは「つかれない家族」』というコミック連載から、この本が生まれました」

ワンオペ育児のモヤモヤ「4タイプ」

ハラユキさんは、ご自身も共働きでのワンオペ育児を経験している、令和のワーキングマザー。

親たちとインタビューを重ねるうち、育児の「不本意なワンオペ」に注目。それを4つのタイプに分けて、実際に効果があった対策を、体験談から「31のヒント」として紹介しています。

【1】物理的ワンオペのモヤモヤ
【2】心理的ワンオペのモヤモヤ
【3】ワンオペ社会のモヤモヤ
【4】ワンオペ体質のモヤモヤ

ワンオペ育児の「あるある!」エピソードとそれを解消するヒントを、4つのタイプ別にご紹介しましょう。

【1】物理的ワンオペのモヤモヤ

まず、【1】物理的ワンオペのモヤモヤ。

これは育児をする人が一人しかいない「物理的なワンオペ」タイプ。仕事柄、パパが家を留守にしがち。しかもパパが家にいるときでも、育児を任せられない……そんなこと、ありませんか?

パパが子どもの世話をしていても、子どもたちは「ママがいい」の連発。パパも気が引けてしまって、結局ママがワンオペ状態に……!

「ママっ子」にしないで「パパタイム」を増やすには?

このワンオペが起こるのは、「子が『ママっ子』になりすぎてしまっている」から。

そんな「ママっ子ワンオペ」型の家族を見るうち、著者のハラユキさんはあることに気がつきました。

それは「パパの存在感が薄くなってしまっている上に、ワンオペしているママが、悪気なくパパを孤立させてしまう」ということです。

「ワンオペの間にまったくパパの話をしなくなっていたり、『今日もパパは遅いんだから』『パパっていつもいないよね』と、ついつい口に出してしまったり……そうなってしまう気持ちはわかるのですが、結局、ますますワンオペを悪化させることになってしまうんです」

ワンオペママが「自分で自分の首を絞める」悪循環を避ける方法は、いくつかあります。

その一つが、「パパっ子タイムを増やす」工夫。パパの写真を見せたり、子との会話になるべくポジティブにパパを登場させたりと、ワンオペ中でもこまめに、「パパの存在」を子どもたちに意識させます。

この方法はもちろん、パパがワンオペ・ママが不在でパパっ子になっている場合でも、同じように使えます。

パパだからこそできる「家事時短」とは?

「物理的なワンオペ」では、ワンオペを多く担うママ側に注目が集まりますが、ハラユキさんはパパ側も観察。

妻のワンオペ負担を少しでも軽減しようと工夫している夫たちから、毎日の暮らしで取り入れているワザを聞いてきます。

たとえば「パパだからできる家事時短」。自宅で洗濯できてアイロンいらずのシャツやジャケットを、パパ自らが選んで、家事の手間を減らす方法です。

「私も今まで、家事育児をラクにするアイテムはいろいろ紹介してきましたが、女性目線で選ぶことが多かったんです。家事の工夫は『ママがやる』前提でいたんですね。でも実際は、パパにもできる・パパだからこそできることもあるよな、と」

それから男性たちに家事時短の話をヒアリングしてみると、パパならではの対策が続々登場。このほかにもパパたちは、ビジネスウェアの定額レンタルサービスや、仕事着を制服のように統一する方法などで、家事時短をしています。

【2】心理的ワンオペのモヤモヤ

「二人でいるのにワンオペ」になるのはなぜ?

ワンオペ育児には、「パパかママ、どちらかしかいないワンオペ」だけではなく、パパとママが二人その場にいるのにどちらかに負担が偏って、ワンオペになっているケースもあります。

片方が家事育児でバタバタしているときに、もう一人はのんびりスマホ。二人で分担できているけれど、どちらかが毎回頼み、どちらかが「手伝う」という役割が決まってしまっているケースも。

そこからパートナーとの関係がギスギスしてしまう、そんな状態をハラユキさんは「心のワンオペ」として、解決法を探しました。

「心のワンオペでは、パートナーとのコミュニケーションをよくする体験談が参考になりました。なかでも参考になったのが、まず最初に、二人で問題を『共有する空気』を作る方法です」

それはまず雑談から会話を始めて、空気が和んだところで、話したいテーマの『大きな話』から切り出す、というもの。

育児の場合は「子どもにこんなふうに育ってほしい」と、大きなビジョンや「親としての願い」を言葉にすることから始められます。

「たとえば山で遭難しそうなときに考えたほうがいいのは、『どうやって生き残るか』。そこで『君の荷物の詰め方は』『あなたがあれを忘れたから』と細かいことを言い合っても、仲間割れをするだけで、問題解決にならないですよね」「家庭でも同じように細かい指摘の応酬で、いつまで経っても問題解決できない、というパターンがあります」

私もやってきましたが……と苦笑するハラユキさん、「会話も急がば回れ」のヒントは、ご自身にも大いに役に立ったそうです。

【3】ワンオペ社会のモヤモヤ

家族は誰も悪くないのに、ワンオペになるのは

物理的なワンオペ、心のワンオペの体験談からヒントを探る中、ハラユキさんはあることに気がつきます。

ママもパパも話し合って、家事育児の分担もしっかり考えている。なのにどうしてもうまくいかず、つらさが重なって「詰んで」いってしまうことがある……。

共働きでどちらの職場も人手不足なのに、母親側ばかりが仕事を休むことになる。自分たちは公平に家事育児を分担したいけれど、周りから「育児は母親の仕事、父親に教えてあげて」と言われる。

家族の外側の原因から生まれるワンオペ状態を、ハラユキさんは「ワンオペ社会」と説明します。

人手不足や長時間労働、性別で家事育児の分担を決めるような社会の状況が、ワンオペ育児の原因になっている、というものです。

「時代とともに変わってきましたが、場所によってはまだ『前時代低気圧』のように停滞しているところもあります。日本の社会や制度によって起こっているワンオペには、海外で暮らす人たちの体験談に、参考になるヒントがありました」

夫の海外転勤で、スペインに住んだことがあるハラユキさん。慣れない異国でワンオペ育児をする中、その苦しさを克服する体験談を、今度は国をまたいで聞いてまわったそうです。

そこで得たヒントの一つが、「『育児メイン』の『期限』を決める」こと。バルセロナで暮らすイタリア人・日本人のカップルは、子どもが小さい間は「二人とも時短で働く」という選択をしていました。

「ワンオペの辛さって、『終わりが見えない』ことにもあると思うんです。これがいつまで続くんだろう、という。だから先に期限を決められたら、家事育児でも仕事でも、『今はやるぞ』と集中しやすくなるよな、と」

またフランスやオランダの家族を取材した際には、「夫育て」は妻ではなく、医療や福祉のプロが担当する、という社会の仕組みを目にしました。

「無理なんですよね……子が生まれたばかりの母親に、父親の指導をさせる、ということが。日本でもこの考えは理解されつつあって、プロが母親や父親の育児をサポートする制度やサービスができています。これからも病院・自治体・企業の力で、広がってほしいです」

【4】ワンオペ体質のモヤモヤ

あなどれない「小さくて大きな家事」とは?

ワンオペ育児の4つのタイプのうち、ハラユキさんが「一番根深いかもしれないモヤモヤ」と考えるのが、「ワンオペ体質」です。

個人の気持ちや考え方、性格的な面からワンオペ状態が泥沼化してしまう……ああ、あまりにも分かりみが深い! と感じた人は、少なくないのではないでしょうか?

実はハラユキさん自身も、この点で悩んだ一人。

「私のモヤモヤが募ったのは、『小さくて大きい家事』。家事の労力自体はかなり小さいけれど、それを家族がやらずに私がフォローするたび、『なぜこれくらい自分でできないの?』と、地味に大きなストレスが溜まっていました。ウチの場合、夫が脱いだ靴下を、床に落としっぱなしにすることです」

夫に注意をすると「靴下くらいでイライラしないで」。そこで自分は「こんなカンタンなことすらできないなんて……!」と、ますますイライラが膨らんでしまう。

コロナ禍を機に、ハラユキさんの夫は家事の名人になったのですが(本を参照)、それでも靴下は床に落ち続けているそうです。

家事ができるのになぜ!? どうして靴下はダメなの!?

考えた末、ハラユキさんがたどり着いたのが、「できる・できない」「スキ・フツウ・キライ」で考えた、家事の分類でした。

そして夫にとっての「脱いだ靴下を落としっぱなしにしないこと」は、「スキでもキライでもないけれど、できない家事」だと、気がついたのです。

「このとき私のほうも、問題は靴下だけではないんだと気づきました。小さいことが大きく膨らんで気になってしまったら、自分が限界に近づいているサインかもしれない、と」

それだけハードで、心身ともに疲れてしまうのが、不本意なワンオペ育児──そのイライラ・モヤモヤを少しでも減らしたい! と祈るように描いたのがこの本だと、ハラユキさんは語ります。

家族の問題を整理して解決法を探る

「これ、うちのこと?!」と言いたくなるような、ワンオペ育児のリアルを詰めこんだ『ワンオペ育児モヤモヤ脱出ガイド』。「あるある!」のエピソードの多くは、著者のハラユキさん自身も経験したそうです。

ご自身はどんなワンオペ育児のモヤモヤを経て、それを解消するための本を作られたのでしょう?

「ワンオペ育児のモヤモヤ4タイプ」に付いて紹介した今回の前編に続き、次回の後編では、ハラユキさんの作家活動について伺います。

そこには、ワンオペ育児の産後クライシスや夫の海外転勤にはじまり、コロナ禍にうつ病と、さまざまなピンチがありました。

「家族の問題を整理して解決法を探る」ハラユキさんの原動力に迫ります。

取材・文/髙崎 順子
イラスト/ハラユキ(『ワンオペ育児モヤモヤ脱出ガイド』より)

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