ロレックスが開催した1⽇限りのアートイベント「PERPETUAL MOMENT」
ロレックスは4⽉19⽇、日本最大のロレックス ブティック レキシア 銀座本店のオープンを記念した1⽇限りのアートイベント「PERPETUAL MOMENT−⾃然の中の時間-」を開催した。会場となったのは、朝⾹宮鳩彦王の自邸として 1933年に建てられた、国の重要⽂化財に指定されている東京都庭園美術館。
緑豊かな⾃然の中で展開された同イベントのホストを務めたのは、スイス連邦⼯科⼤学ローザンヌ校のロレックス ラーニングセンターを⼿がけ、ロレックスのさまざまな活動にも深く関っている東京都庭園美術館の館⻑で建築家の妹島和世⽒。
東京都庭園美術館館長の妹島和世氏。西沢立衛氏と設立した建築家ユニット「SANAA」 としての代表作に、『ロレックス ラーニングセンター』、『ルーヴル・ランス』、『ラ サマリテーヌ』などがあげられる。Photo:Masashi Nagao
当⽇は⻄洋庭園にて妹島⽒監修による1⽇限りのパビリオン、彫刻家の名和晃平⽒、現代アートチーム ⽬/mé、美術作家の⼩牟⽥悠介⽒による、過去・現在・未来をテーマとしたアートインスタレーション、原摩利彦⽒らによるサウンド・ライブ・インスタレーション、スペインの建築家エンリック・ミラージェスとベネデッタ・タリアブーエの家具などが展示された。
《Peacock and Ether》作:名和晃平 2024
「過去」をテーマにした《Peacock and Ether》は、孔雀をモチーフとした彫刻作品。孔雀は古くから生命や精神の不滅を象徴し、朝香宮邸の庭でも飼われていたという。止まり木の代わりに、水やエネルギーの循環をテーマとする 《Ether》を組み合わせた。Photo:Masashi Nagao
《Elemental Detection》作:目[mé] 2024
「現在」をテーマにした《Elemental Detection》は、我々は「景色」に近づくことはできないことを表現。美しい山の景色に近づいていっても、それは森となり、林となり、一本の木となり、最後に触れるのは一枚の葉となる。ミラーで水たまりを表現し、庭園美術館の「景色」を「景色」のままに一歩足を踏み入れようとした作品だ。Photo:Masashi Nagao
《Warp_Folded Garden》作:小牟田悠介 2024
「未来」をテーマに、西洋庭園の外周と同じ193mの紙を折り込んだ小牟田悠介氏の作品《Warp_Folded Garden》。庭園の空間と作品を想像で行き来する「ワープ」によって遠くにあるものを引き寄せる「未来」を表現した。Photo:Masashi Nagao
《PAVILION》 監修:妹島和世 2024
直径 3.6m、高さ3mの円形テントをつなげることで、花びらが広がるように場所ができ、西洋庭園の緑の中に人々が自然に集える場所を生み出した。Photo:Masashi Nagao
東京都庭園美術館 西洋庭園というゆったりとした自然の時間の舞台の中で繰り広げられた、実に素晴らしいアートイベントであった。