罪悪感は無し?!特定のカテゴリーの人を狙う「使命型」連続殺人の特徴とは?【図解 犯罪心理学】
動機から見た連続殺人② 偏った信念に基づき殺害を繰り返す「使命型」【図解 犯罪心理学】
特定のカテゴリーの人を狙う使命型
第2のタイプは、使命型です。これは、偏った信念によって、殺人を行っていくタイプで、「世の中を悪くしているのは特定の人種だ」「売春婦がアメリカを堕落させている」「妊娠中絶をする医師がいるから性道徳が乱れる」といった考えで、そのカテゴリーに該当する人物を殺害していきます。
彼らの特徴は、その人物を殺害することによって世の中がよくなると本気で信じている点です。自分の正義感によって犯行は行われているので罪悪感はありません。
殺害には、銃など、強力で人を素早く確実に殺害できる凶器を準備し、計画も冷静に行われます。殺害後は逃走して、犯行を継続しますが、それは、よりよい社会を作るためにその活動を続けることが必要だと考えているからです。
このタイプの犯罪者の例としては、麻薬中毒者を狙って殺人を行った警察官マニュエル・パラドや、白人至上主義に傾倒して黒人とユダヤ人を殺害し続けたジョセフ・ポール・フランクリン。そして「産業化社会が人々から人間らしさを奪っているため、それを崩壊させなければならない」という使命から航空会社などに爆弾を送り付けた、セオドア・カジンスキーなどがいます。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』