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大阪市中央公会堂で「中之島文楽2024」開催へ 4作品を上演

OSAKA

「中之島文楽2024」の出演者

 大阪市中央公会堂(大阪市北区)で10月25日・26日、文楽を中心とした公演「中之島文楽2024」が開かれる。主催は文楽を中心とした古典芸能振興事業実行委員会(大阪市、公益財団法人文楽協会)。

大阪市中央公会堂で「中之島文楽2024」

 当日は「日本の四季」をテーマにした浪曲「夏祭浪花鑑」、文楽「関寺小町」「火の見櫓の段」「道行初音旅」を上演する。現代美術の画家・谷原菜摘子さんの絵をプロジェクションマッピングで舞台に投影し、視覚的にも「日本の四季」を楽しめる演出を予定するほか、放送作家・東野ひろあきさんが作成した「わかりやすい日本語」の字幕と英語字幕も表示し、文楽の魅力をダイレクトに伝える。

竹本織太夫さん

竹本織太夫さんのコメント
「火の見櫓の段」と「道行初音旅」に出演するが、どちらの演目も初めてのお客様にも大変好評な作品。「道行初音旅」は、高校卒業のお祝いに師匠から床本をいただき、さまざまな公演で経験を積んできた思い入れのある作品。

鶴澤燕三さん

鶴澤燕三さんのコメント
「関寺小町」は、明暗が交錯する非常に難しい曲。今回は藤太夫さんと共に演じるが、できるだけ秋らしい風情を醸し出したい。「道行初音旅」は、師匠から多くの稽古を受けた曲、秋真っ盛りの10月だが、桜満開の舞台を表現したい。

吉田一輔さん

吉田一輔さんのコメント
「道行初音旅」に出演するが、相手役に玉男兄さんとは初めて共演させていただくので非常に楽しみ。静御前は、師匠や父から多くの学びを得て、その難しさを実感している。重量感のある人形だが、どれだけ力を抜いて遣えるかが勝負だと思っている。

吉田玉佳さん

人形 吉田玉佳さんのコメント
「関寺小町」に出演するが、振りが多くとても難しい作品。老いている部分の表現も難しいが、華やかなシーンでは品よく優雅に表現したい。

真山隼人さん

浪曲 真山隼人さんのコメント
文楽は毎公演勉強させていただいている。今回の「夏祭浪花鑑」は、文楽の床本を使わせていただいてまた新たに浪曲を創作した。団七のぐっと堪えるところをぜひ聞いていただきたい。

谷原菜摘子さん

美術 谷原菜摘子さんのコメント
「古典の世界をきちんと勉強しつつも自分の作品世界と融合し、日本が世界に誇る文楽という素晴らしい伝統芸能に携わらせていただくことを光栄に思い、がんばりたい。

 開演時間は、25日=18時30分、26日=12時30分。チケット料金は大人=3000円(前売り 2500円)ほか。

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