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伊勢原駅横踏切内 エスコートゾーン設置 視覚障害者の横断を支援

タウンニュース

伊勢原駅横の踏切内に設置されたエスコートゾーン

バリアフリー化の推進が進む神奈川県内において、視覚障害者の安全な道路横断を支援する取り組みが加速している。その一環として、伊勢原市では、伊勢原駅横の伊勢原1号踏切内にエスコートゾーンが設置され、3月7日に供用開始となった。

エスコートゾーンは、横断歩道や踏切内に設置され、点字ブロックに似た突起によるライン。視覚障害者が白杖や足の裏の感覚を頼りに、安全に横断方向を認識できるようサポートする。駅周辺など、視覚障害者の利用頻度が高い場所や、変則的な交差点など方向感覚を失いやすい場所に設置されることが多い。これまで踏切内は、線路と道路の管理主体が異なることなどからエスコートゾーンの設置が進んでいなかった。2022年に奈良県で発生した踏切内で視覚障害者が死亡した事故をきっかけに設置の気運が高まったという。

神奈川県では、24年度、25年度の2カ年計画で、県道に接している踏切29カ所にエスコートゾーンを設置する予定で、今回の伊勢原駅横の踏切内への設置もその計画の一環。踏切内に設置されたエスコートゾーンのブロックは黄色で、他の色よりも視認性が高く、特に、薄暗い場所や悪天候時などの状況において有効だという。

伊勢原市身体障がい者福祉協会で自身も視覚障害がある早乙女松男会長は「実際に歩いてみて、足ざわりもわかりやすく安心できた。ブロックの色も黄色で弱視の方も見やすい。多くの踏切に設置が進んでほしい」と話していた。

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