【茅ヶ崎市】茅ヶ崎市出身・自転車トラック競技 佐藤水菜選手 ケイリンで世界選手権2連覇 スプリントでも銀メダル
自転車トラック競技の世界選手権が10月22日から26日まで、南米チリ・サンティアゴで開催され、茅ヶ崎市出身の佐藤水菜選手(26)が女子ケイリンで優勝し、昨年に続く2連覇を果たした。
昨年の世界選手権で日本人選手として初優勝を果たし、アルカンシェル(世界チャンピオンジャージ)保持者として大会に臨んだ佐藤選手。今年は8月の「女子オールスターケイリン」で優勝し、初のグランプリスラム(4つのG1とガールズグランプリのタイトルをすべて獲得する)を達成するなど、好調を維持していた。
今大会も10月24日に行われたスプリントで銀メダルを獲得。大会最終日に実施されたケイリンでは1回戦を2着で、準々決勝を3着で勝ち上がった。続く準決勝では、最後尾から残り2周の時点で先頭に出てレースをけん引。終盤で他選手に抜かれたものの3着で決勝進出を果たした。
迎えた決勝では、先行する他の選手たちを冷静に見極め、残り1周半という絶妙なタイミングで一気に加速。最終周回の第2コーナーで先頭に立つと後続を突き放し、1着でフィニッシュラインを駆け抜けた。
帰国後の記者会見では「決勝はあまり気負いすぎずに、レースを楽しむことに集中できた」と振り返った佐藤選手。視線はすでに2028年ロス五輪へと向いている。「強豪国の選手は、五輪では人が変わったようなパフォーマンスを出してくる。現時点ではメダル争いに入れないと感じているので、あと2年でしっかりと仕上げていきたい」と話した。