「納豆」にいれると肌がよろこぶ。“ビタミンCがたっぷりな冬の食材”とは?「積極的に取り入れたい」
発酵食品マイスター・スキンケア指導士の坂下莉咲です。乾燥やくすみが気になる冬。そんな季節に欠かせないのが、肌の透明感を支えるビタミンCです。実は、冬のほうれん草にはビタミンCが豊富に含まれているとか。調理法を工夫すれば、その恩恵をしっかりと活かせます。
1.ビタミンCの働きと特徴―肌のハリ・透明感を育てる必須栄養素
ビタミンCは、肌のコラーゲン生成に欠かせない水溶性ビタミンです。
ハリを保つだけでなく、紫外線やストレスによって生まれる活性酸素を抑える“抗酸化作用”もあり、冬特有の乾燥やくすみに対して頼れる存在です。
一方で、ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いデリケートな性質があります。
体内にためておくこともできないため、日々の食事でこまめに補うことが美肌維持のポイントになります。
2.調理法で変わるビタミンC―失われにくい加熱方法を選ぶ
ビタミンCは水に溶けやすい性質のため、“短時間で仕上がる調理”はビタミンCを守りやすい方法です。
特に蒸し調理や電子レンジ加熱は加熱時間が短く、水にさらす時間も少ないため、ビタミンCが残りやすいのが特徴。
ほうれん草の場合、シュウ酸が気になりますが、茹ですぎるとビタミンCの損失が大きいので1分ほどで仕上げるようにしています。
3.冬のほうれん草のビタミンC―甘みが増す旬のほうれん草は美容面でも優秀
冬が旬のほうれん草は、寒さから身を守るために糖分を蓄えるので甘みが強く、ビタミンC含有量も上がるとされています。
鉄分や葉酸も含まれ、冷えや疲れを感じやすい冬の体調にもうれしい食材です。
さらに、ビタミンCはたんぱく質と一緒に摂ると肌の土台づくりをより強くサポートするといわれています。
ほうれん草に、カニ風かまぼこの魚たんぱくや納豆の植物性たんぱくを合わせることで、美容にも栄養にも優れた一皿に。
冬の食卓に積極的に取り入れたい組み合わせです。
参考資料:[ほうれん草]栄養や選び方、保存、下ごしらえ、レシピなど
ほうれん草とカニ風かまぼこの納豆和え
材料(2人分) 調理時間10分
納豆(タレカラシなし)……2パック
茹でたほうれん草……35g
カニ風かまぼこ……30g
いりごま……お好みで
ごま油……小さじ1
めんつゆ(濃縮4倍)⋯⋯小さじ1(お好みで加減)
作り方
1 茹でたほうれん草は3〜4cmの長さに切る。
2 納豆はよく混ぜて粘りを出しておく。
3 ボウルに1のほうれん草、2の納豆、手で割いたカニ風かまぼこ、いりごま、ごま油、めんつゆを入れてよく混ぜ合わせる。
4 器に盛ったらできあがり。
坂下莉咲/発酵食品マイスター/スキンケア指導士