温かいシャワーを浴びてもぶるぶる震えるのはどうして?
メインパーソナリティ・パンサー向井の周りには、個性豊かなパートナーが勢ぞろい。さらに、お笑い芸人やタレント、アーティストなど、愉快 なゲストが毎日やってきます。
ふらっと こども電話相談室
2025年2月19日放送
パンサーの向井慧が「電話のおにいさん」となって、毎回、様々な質問に合わせた頼もしい先生をお呼びしています。今回の質問は・・・
Q.温かいシャワーを浴びているはずなのに、冬のようにぶるぶる震えるのはどうしてですか?(東京都 なぎさちゃん 6歳 幼稚園)
(回答した先生)早坂信哉さん/東京都市大学教授、医師
向井おにいさん:なぎさちゃん、今日はなにをしてましたか?
なぎさちゃん:今日はお父さんのバイクが壊れちゃったので修理屋さんまで押してあげました。
向井おにいさん:そうなんだ。それでお父さんからお小遣いはもらえたりするの?
なぎさちゃん:お手伝いしたご褒美にバスボムを買ってもらった。
向井おにいさん:そうか。なぎさちゃん、お風呂の時間は好きなの?
なぎさちゃん:はい。
向井おにいさん:いいですね。この質問、確かに冬だったら寒いからぶるぶるってなるのはわかるけど、これは夏の話?
なぎさちゃん:はい。
向井おにいさん:そうか、夏に温かいシャワーを浴びているときにぶるぶるってした経験があるんだ。
なぎさちゃん:はい。
早坂先生:それはシャワーを浴びた瞬間になります?
なぎさちゃん:はい。
早坂先生:浴びた瞬間になるってことですね。そうすると、ずっとぶるぶる震えているわけではないんですね。
なぎさちゃん:はい。
早坂先生:わかりました。なぎさちゃん、学校とかで友だちに「わっ!」って急に驚かされてびっくりしたことってあるかな。
なぎさちゃん:ない。
早坂先生:ないかな。急に「わっ!」ってされたりするとびくっとすると思いますが、そのときに人間の体にどんなことが起こっているかというと、交感神経という神経のスイッチが入ります。ちょっと言葉が難しいので、びっくりするときに働く神経ということでびっくり神経と呼ばせていただきますね。
なぎさちゃん:はい。
早坂先生:このびっくり神経というのは、大きな声をかけられたり、急に車が飛び出してきたり、そういうときにびくっとする神経なんですけれども、実はシャワーを浴びた瞬間にもこのびっくり神経が働くスイッチが入っちゃう人がいるんですね。
向井おにいさん:ほう。
早坂先生:シャワーを浴びた瞬間にぶるぶるって震えるのもびっくり神経のスイッチが入ると起こる体の反応なんです。夏でも冬でも、シャワーを浴びた瞬間というのはびっくりして体が震えることがあります。ここまでの話は大丈夫?
なぎさちゃん:はい。
早坂先生:うん。じゃあ、なんでシャワーを浴びると体がびっくりするかというと、勢いのある水やお湯が急に体に当たるわけですよね。そうするとびっくりする神経が働いてぶるぶるって体が震えるということです。ただ、最初はびっくりするんだけどもすぐ体が慣れてくるので、ずっとはぶるぶる震えないです。
なぎさちゃん:はい。
早坂先生:同じようなことで、寒いときに熱いお風呂に入ると起こることがあります。なぎさちゃん、熱いお風呂に急に入ったりすると鳥肌が立つってわかるかな。ちょっと肌がプツプツってなるのがわかるかな。
なぎさちゃん:うん。
早坂先生:それもね、体がびっくりするとそういうふうになってくるんですよね。
なぎさちゃん:はい。
早坂先生:今日の質問、シャワーを浴びると夏でもぶるぶる震えるというのは、ひとことで言うと「体がびっくりしたから」ということになるかと思います。
なぎさちゃん:はい。
向井おにいさん:夏の暑いときに冷たい水をかけられたら体がびっくりするのはわかるんですけど、体が熱くなって温かいシャワーを浴びても、やっぱり体がびっくりするものなんですか?
早坂先生:そうですね。やはりシャワーの勢いがあるので、ある意味体が水で叩かれるようなイメージですよね。
向井おにいさん:温度だけではなく、水がばあーっとかかることに体がびっくりして。
早坂先生:そうです。シャワーの水圧で体がびっくりするというです。なぎさちゃん、今の話でわかりました?
なぎさちゃん:全部わかりました。
向井おにいさん:よかった。なぎさちゃん、お父さんにバスボムを買ってもらったみたいだから、ゆっくりお風呂の時間を楽しんでください。
(回答者プロフィール)早坂信哉さん。東京都市大学教授で医師。体や心の健康について長年研究しています。
(TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』より抜粋)