【西武】炭谷銀仁朗選手インタビュー 若手ピッチャーをリードするときに心がけていることとは?
7月17日放送のライオンズナイターでは、ベルーナドームで行われたオリックス15回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの炭谷銀仁朗選手にインタビューした模様を放送した。ベテランとして若手ピッチャーをリードするときの心構えを訊いた。
――明後日(7月19日)誕生日ですね。おめでとうございます。
炭谷「ありがとうございます」
――いくつになりますか?
炭谷「37歳です」
――37歳になる実感は?
炭谷「早かったような感じで、特に感情はないです」
――37歳で現役バリバリやっているということについては?
炭谷「いや、まだまだやりたいですよ」
――やりたいこと、やり足りないことは?
炭谷「考えてなかったです(笑) 」
――ここ2試合連続スタメンで出場して、若いピッチャーの素晴らしいピッチングをアシストしたと思っています。まずは一昨日(7月15日、オリックス13回戦)の菅井(信也)投手です。プロ初勝利を見事にアシストしましたが、菅井投手は炭谷さんの目から見てどんなピッチャーですか?
炭谷「菅井は僕初めて組んだのですが、球速のわりに真っすぐで押せるという話は聞いていたので、そこを軸に変化球をどう使って真っすぐを速く見せるか、またその変化球が真っすぐによってどう生きるかというのを考えようと思っていました。試合前は菅井に『全部ストライク(ゾーンに)投げていいから』という話だけして、そこだけ意識してこいしか話していませんでした。あとは試合の中でバッターの反応とかを様子見ながら組み立てられればなと思っていましたが、思うように物事が進んで、うまいこといってくれたなという感覚ですね」
――いろいろなことを試合前に言わなかった?
炭谷「言わなかったです。それは武内(夏暉)の初登板のときもそうでした」
――若いピッチャーをリードするときはそういうやり方が多い?
炭谷「そうですね。緊張もするだろうし、いろいろなこと言ってもそこまで絶対に考えられなくてパニックになってしまうので、それならシンプルに何かだけを意識して、頭を整理して臨んで欲しいなと思っています。経験はありますし、バッターのことも自分の方が対戦経験は多く、把握しているつもりなので、もう責任取るじゃないですけど、こっちに任してシンプルに来てくれという感じですね」
――(7月16日、オリックス14回戦の)渡邉勇太朗投手の高めのまっすぐと変化球で三振を多く奪えたというに関してもプラン通りですか?
炭谷「そうですね。思い描いていない三振も多かったですけど、それも勇太朗の持ち味というか、しっかり投げてくれた結果だとは思います」
――武内投手とずっとコンビを組んでいますが、あれだけストライクを先行できる理由はどこにある?
炭谷「それはわからないです」
――ほとんどストライク先行ですよね?
炭谷「武内自身がどう思っているかわからないですが、ストライクゾーンで三振が取れる、奥行きも使える、いろいろな球が使えるので、最初はそういう(ストライク先行の)ピッチングができるようにしたつもりです。ここからまたさらに1段階も2段階も上がっていくときにいろいろやらせてあげたいですね。ただ打線が今シーズンこういう状態が続いていて、余裕のある展開のピッチングができていないですね。余裕のあるときにやりたいことも僕はありますし、接戦ばっかりなのでちょっと苦しいですけど、それもいい経験にしてほしいですね」
※インタビュアー:長谷川太アナウンサー