【富山ぶどう狩り2025】シャインマスカットの摘み取り体験も【bossa farm】ミネラル豊富な黒部の水と自然由来の肥料で育てる完熟ぶどう
秋に旬を迎えるフルーツと言えば、富山だと梨が一番に挙がるでしょうか。ほかにも柿やリンゴなど、実りの秋にはさまざまな味覚が楽しめます。
そんな秋の味覚のひとつ、ぶどうを栽培している農家は、県内に約60軒あるんだそう。
直売所やカフェを併設したり、摘み取り体験ができたりと、観光スポットのような農園も中にはあります。
富山県黒部市にある「bossa farm(ボッサファーム)」もそのひとつ。
子供たちが大好きな高級ぶどうのシャインマスカットの収穫もできる農園です。
北アルプスのおいしい水を活かしてぶどう作り
「bossa farmが」あるのは、北アルプス立山連峰の雪解け水がとうとうと流れる黒部川の広大な扇状地。
農園代表の御囲大介さんは、県内のぶどう園・ワイナリーで農場長を務めていた経験を活かし、2009年から実家に近い黒部市でぶどう栽培をはじめました。
ミネラル豊富な水と自然由来の肥料でおいしさを追求
直売所でのコミュニケーションを大事に、生産者の顔が見えるぶどう作りにこだわる御囲さん。
そのため、安心・安全なおいしさへのこだわりも人一倍で、ライ麦を育てて肥料とする草生栽培や牛糞堆肥を使用して化学肥料を一切使用しないもの、農薬を減らしたものなど、できるだけ自然の恵みを生かした栽培を心がけています。
たとえば、そのひとつが草刈り。
シーズンを通して約10回も行いますが、おいしいぶどうのために手間と時間は惜しみません。
「作り手の顔が見える安心・安全、新鮮な旬の農産物を直接提供できる販売にこだわっています。ぶどうは私の”作品”のようなもので、それをお客様に食べてもらえる、喜んでもらえるというのは、大変うれしいことです」(御囲さん)
約20品種のぶどうを栽培 人気品種はすぐに売り切れも…
「bossa farm」で栽培しているぶどうは約20種類。
「糖度が18度を下回るぶどうは販売しないんですが、例年通り、甘くていいぶどうに実っています。ただ今年もハクビシンが来て大変ですけど…」と苦笑顔で話すのは、奥さんの香苗さん。
ぶどうの生育状況や販売状況は農園のInstagramで紹介されています。
人気のものは、朝のうちに売り切れてしまう品種もあるんだとか。
直売所では、大粒の巨峰系品種「ブラックビート」を贅沢に使ったソルベも販売しています。
冷たくてさっぱりした味わいですが、完熟したぶどうの甘みは濃厚そのもの。
暑い日は特においしく感じられます。
摘み取りはブラックビートとシャインマスカットの2種
ぶどうの摘みとり体験ができるのは、ブラックビートとシャインマスカットの2品種。
ぶどう棚から好きな房を自分で選んで摘み取ることができます。しかも、料金はぶどうの代金だけ。体験料などの追加は特にありません。
ぶどうをハサミで切り取って直売所で清算を済ませたら、そのままテラス席で食べることもできます。
「厳しい環境下で育つ露地栽培のシャインマスカットは、酸味と甘みのバランスがとてもいいんですよ。ぶどう狩りの体験が家族のいい思い出になればうれしいです」(御囲さん)
ぶどうがどんな風に育っていくのか、どんな風においしくなっていくのかなどの話を御囲さん夫妻から直接聞くこともできて、栽培する大変さを学んでから食べると味わいもまた格別です。
ブラックビートの摘みとり体験は8月23日(土)から、露地栽培のシャインマスカットは9月中旬からの予定です。
気温や天気で色付きが変わってくるので、詳細はInstagramからチェックしてください。
ブラックビート ※種なし
大粒の黒ぶどうで、交配親は「藤稔(ふじみのり)」と「ピオーネ」。糖度は18~20度ほどで、酸味が少ないので甘味を十二分に味わうことができます。果肉はしまりがあって果汁が豊富。黒ぶどうならではの濃厚な味わいを楽しめます。
シャインマスカット※種なし
皮ごと食べられて糖度も高い大人気品種。酸味、渋みともに少なく糖度は17〜20度。マスカットの香りも強く、肉質も締まっていて食べごたえも純分です。
【bossa farm】
住所 富山県黒部市沓掛700-1
営業時間 平日10:00~、土日9:00~
17~18時ごろまで営業 詳細はInstagramで
定休日 火曜