間取りパターン、完全網羅。平屋・2階建てそれぞれの間取りパターンをご紹介!
家づくりや物件選びの際に判断材料となる間取り。DKやLDKなどさまざまなアルファベットで示されていますが、具体的にどのような間取りになるのかなかなかイメージが湧かないですよね。 今回は、家づくりに欠かせない間取りをパターン別にご紹介!ぜひ家づくりや物件選びの参考にしてみてください。
そもそもLDKとは
通常、家の間取りは「数字+L・D・K」で示されます。Lはリビング、Dはダイニング、Kはキッチンを表しますが、これら「LDK」という概念が生まれたのは戦後から。 ここではLDKの歴史や、LDKとDKの違いをご紹介します。
LDKの歴史は戦後から
戦前は玄関の土間スペースに台所を設置するスタイルが主流であるほか、寝室とダイニングスペースを分ける習慣もなかったといわれています。 家の間取りが大きく変わったのは、第2次世界大戦直後から。戦争で多くの家が焼失して深刻な住まい不足のなか、家を短期間で大量生産できる標準設計が模索されました。 そこで登場したのが、ダイニング・キッチンを表すDKという間取りの表記法。「食」と「寝」を分けるDKの間取りをもとに多くの家屋が建築され、食堂と台所を掛け合わせた部屋が主流となっていったのです。
DKからLDKの間取りへ
DKの間取りが普及したのち、「公」と「私」を分ける間取りも模索されるようになります。家族が集まるリビング(L)と、各個人の私室(n)を設ける間取りが普及し、現在の「nLDK」の間取りが標準化したのです。
K・DK・LDKの違い
よくK・DK・LDKと表現される家の間取り。DKとLDKは何が違うの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 これらの間取りタイプはキッチンの広さで決まるといわれており、4.5畳未満であればK、4.5畳以上~8畳未満であればDK、8畳以上であればLDKと決められています。
【1LDK】間取りパターン
今回は、家の一般的な間取りパターンとされるLDKの間取りを居室数別にご紹介! 一人暮らしや子どものいない夫婦などにおすすめの、1LDKから見ていきましょう。
平屋の場合
1LDK平屋の間取りパターンをご紹介します。12坪のミニマルな平屋
1LDKの戸建て住宅では、広い面積はあまり必要ありません。12坪の延べ床面積でも、十分に生活空間を確保できます。 キッチンは壁付けタイプにし、ダイニングテーブルとリビングテーブルを合わせた間取りに。LDKを削減した分、寝室と収納スペースを広く確保しています。玄関の収納スペースを充実させた21坪の平屋
玄関に広いシューズクロークを設けた平屋。1LDKで20坪以上の場合、各部屋に収納空間を設けることが可能です。 LDKにもクローゼットを導入すると、リビング収納としても活用可能。またLDKに和室を設けることで、思い思いの過ごし方ができるリビングに仕上がっています。
2階建ての場合
1LDKの2階建て住宅をご紹介します。2階にLDKを設けた17坪の住宅
17坪で1LDKの2階建て住宅。1階に寝室を設け、2階をLDKスペースとしています。 南向きの玄関の隣には寝室を設置するほか、ウッドデッキも導入。自然光を多く取り入れられる間取りとなっています。 1階に水回りスペースを固めることで、効率のよい家事動線も確保。ミニマルながらも使い勝手のよい空間に仕上がっています。
【2LDK】間取りパターン
2LDKは、子どものいない夫婦や小さな子どもがいる家庭におすすめ。2LDKの間取りパターンを平屋・2階建てに分けてご紹介します。
平屋の場合
2LDKの平屋にはどのような間取りがあるのでしょうか。坪数別に事例をご紹介します。廊下を極力なくした18坪の平屋
廊下を極力削減し、LDKからすべての部屋につながる間取りを実現。廊下を設けないことで生活空間を広く確保しています。 LDKを起点として各部屋につながることで移動の負担がなくなり、使い勝手のよい住宅に仕上がります。LDKと居室を分けた23坪の平屋
LDKと居室の空間を畳スペースで仕切り、公私を分けた平屋。キッチン付近にスタディコーナーを設けて、仕事や家事に使えるスペースを設けています。 サニタリースペースと居室の間隔を近くすることで、洗い終わったものを各居室にそのまま収納できる間取りになっている点もポイントです。
2階建ての場合
2階建てで2LDKの間取りは、どのようなものがあるのでしょうか。2階に収納スペースを集めた20坪の住宅
2階に収納スペースを集約した住宅。廊下にもクローゼットを設けることで、自室の収納空間と、廊下にある家族の収納空間と分けられる間取りになっています。 キッチンと水回りスペースを併設させ、家事動線を効率的にしている点もポイントです。2階の洗濯動線が効率的な31坪の住宅
2階に2部屋と水回りスペースを設けた31坪の住宅。浴室からサニタリールーム、サニタリールームからバルコニーと直接つながる間取りにすることで、効率のよい洗濯動線を確立しています。 1階のキッチン付近には大きなパントリーも設置し、広い収納空間も確保。使い勝手のよい住宅に仕上がっています。
【3LDK】間取りパターン
3LDKになると、子ども1人に夫婦の3人家族などがおすすめです。3LDKの間取りパターンをご紹介します。
平屋の場合
3LDKの平屋間取りをご紹介します。収納空間でプライバシーを確保する3LDKの平屋
27坪で3LDKの平屋。各居室を収納空間で区切り、プライバシーを確保しています。通常の壁のみの場合、隣室の声や生活音が気になってしまうことも。 各居室に収納空間を設けて音を遮ることで、使い勝手のよい空間に仕上がっています。中央に和室を設けて回遊性を高めた平屋
部屋の中央に和室を設け、回遊性を高めた32坪の平屋。主寝室から水回りスペースにつながる廊下にウォークインクローゼットを設置し、寝室から着替えを取って浴室に行ったり、洗濯物を隣のウォークインクローゼットにそのまま収納できるつくりになっています。 和室を中央に置くことで、室内全体をくるくると回遊できる動線になっているのもポイント。平屋はどうしても移動距離が長くなってしまう一方、部屋間でつながる間取りにすると使い勝手のよい空間になります。
2階建ての場合
続いて、2階建てで3LDKの住宅を見ていきましょう。小さな収納空間を多く取り入れ、移動距離を短縮した住宅
3LDKで23坪の2階建て住宅。水回りスペースの正面にクローゼットを設け、「洗う→干す→たたむ」の洗濯動線を効率的にしています。 2階にLDKを設けることで、外からの視線が気にならないよう工夫しているのもポイント。街中の小さな土地に家を建てたい場合は、防犯やプライバシー確保の面も配慮することが大切です。リビング勉強ができる3LDKの住宅
28坪で3LDKの2階建て住宅。カウンターキッチンに椅子と机を設け、リビング勉強やちょっとした家事ができる間取りになっています。
【4LDK】間取りパターン
4LDKは、3人~5人家族におすすめの間取り。4LDKの間取りパターンをご紹介します。
平屋の場合
平屋で4LDKとなると、どのような間取りが挙げられるのでしょうか。集中できるワークスペースが設置された平屋
30坪で4LDKの平屋。パントリーの奥にワークスペースを設けることで、仕事や勉強に集中できる空間を実現しています。勝手口とパントリーをつなげることで、買い物動線も確保。ちょっとした家事スペースとしても活用できますよね。ウッドデッキを設置して、光が差し込む明るい平屋
37坪で4LDKの平屋。ウッドデッキを玄関・リビング・和室とつながるように設置することで、各部屋に自然光が差し込む明るい空間に。 各居室は西側、LDKスペースは東側と空間を分けると、プライバシーが確保できる間取りに仕上がります。
2階建ての場合
4LDKの2階建て住宅をご紹介します。LDKと居室を1階と2階に分けた住宅
LDKと居室空間を1階と2階で完全に分けた27坪の2階建て住宅。LDKにはフリースペースを設け、リビング勉強ができる間取りになっています。中庭を設けて明るい空間に仕上げた住宅
中庭を設け、全部屋に自然光が差し込むよう工夫した間取り。2階につながる階段の踊り場にはフリースペースを設置し、用途を限定しない使い勝手のよい空間を実現しています。
まとめ
今回は、LDKの歴史や戸建てに多い間取りの特徴をご紹介しました!家族にとっての暮らしやすさや住みやすさは人それぞれ。自分たちに合った間取りを模索しながら、住み心地のよい住宅をつくっていきましょう!そのほか快適な間取りについて知りたい方は、
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