【横浜市鶴見区】鶴見区民活動協会が20周年 地域主体で地区センターなど運営
地区センターなど鶴見区内12カ所の市民利用施設を管理運営する「NPO法人鶴見区民地域活動協会」が創立20周年を迎え、9月27日に記念式典が行われた。地域住民が主体となって運営する同法人。式典で木佐美信行理事長は「今後も30年、50年と地域に根差し、精力的に活動していきたい」と力強く語った。
同法人の前身は、1995年に発足した「鶴見区区民利用施設協会」。
区内の地区センターなどの管理運営を行う団体として、区自治連合会や各種団体が中心となって運営してきたが、2003年の地方自治法の改正で公共施設の管理を民間やNPO団体等に委託する「指定管理者制度」が導入され、同協会は05年度でその役割を終えた。
しかし、地区センターなどは身近で地域住民にとってなくてはならない施設ということで、同協会の事業を発展的に継承し、引き続き地域住民が主体となって施設の指定管理を受けて運営ができるよう「NPO法人鶴見区民地域活動協会」が設立された。
現在は、潮田地区センターや鶴見中央コミュニティハウス、白幡公園こどもログハウスなど区内12施設の指定管理を受け、運営を行っている。
「まちに必要不可欠」
式典当日は、渋谷治雄区長や各連合会の会長ら約40人が出席。冒頭であいさつに立った木佐美理事長は「20周年を迎えられたのは、携わっていただいた関係者の皆さんのおかげ」と感謝を語り、「今後も30、50年活動が続けられるよう、自治連合会としてもより一層協力していきたい」と意気込みを語った。
会場では、同法人が毎年2回発行している新聞の10年間分の資料や歴代役員の紹介、設立趣旨書などが展示され、参加者たちが興味深く見学した。また、鶴見区民を中心に結成したアマチュアオーケストラ「ヨコハマベイフィルハーモニー」による演奏も披露され、お祝いに華を添えた。
木佐美理事長は「20年は人間で例えるとまだ成人したくらい。地区センターなどは地域活動の柱で、まちの活性化に必要不可欠。今後も当法人が協働の役割を担い、鶴見の発展に寄与していきたい」と語った。