【小田原市】藤原優奈さん 県6位で卓球全国へ 伝統サーブで「初戦突破を」
卓球教室「酒匂卓球キッズ」の藤原優奈さん(酒匂中2年)が、11月1日から広島県で行われるJOCジュニアオリンピックカップ全日本卓球選手権大会(カデットの部)に出場する。強豪ぞろいの神奈川県勢に名を連ね、「まずは初戦突破」と意気込む。
藤原さんは8月の県予選会準々決勝で強豪・横浜隼人中の選手にストレート負けを喫したが、5位決定戦の1戦目では小学生時代から一度も勝ったことがない相手に逆転勝利。JOC出場権を得られる7人に選ばれた。
藤原さんは「最初にセットを取られたときはやっぱり強いなと思ったけれど、コーチのアドバイスを聞いてコースを狙うことを心掛けた。苦手意識があった選手に勝てたことで自信がついた」と振り返る。
卓球経験者の両親の影響で4歳から酒匂卓球キッズに通い、小学2年生で初めて全国の舞台に立った。右利きながら、卓球だけは試合で有利とされるサウスポースタイル。教室の伝統という鋭い回転の「しゃがみ込みサーブ」が武器だ。酒匂中の卓球部でも活動し、1日の練習時間は3〜4時間に及ぶ。
藤原さんは143人の選手が頂点を競う全国に向け、相手レシーブへの対応に磨きをかけてきた。同教室の菅澤知子代表と共に指導にあたる夫の敬行さんは、「優しい性格が試合に出てしまうこともある。気持ちで負けないような試合をして、上を目指してほしい」と期待を寄せる。
菅澤代表の娘で、Tリーグに所属する菅澤柚花里さんからしゃがみ込みサーブの手ほどきを受けたことがあるという藤原さん。「自分も柚花里ちゃんのような選手になりたい」と、代々受け継がれる「伝家の宝刀」で全国の強豪に挑む。