自然を満喫しながら歴史と炭酸ゆかりの地を巡る一日 生瀬エリアにある『ウィルキンソン記念館』に行ってきました 西宮市
夏になると飲みたくなるシュワシュワ炭酸系飲料。爽快なのど越しは暑さを一気に吹き飛ばし、これからの季節にぴったりです。
かつて西宮・生瀬に誰もが知る<ウィルキンソン炭酸水>の工場が平成2(1990)年まで稼働していたのをご存じでしょうか。
今年で<ウィルキンソン>ブランドは誕生120周年を迎えます。それを記念したミッションラリー立ち寄りスポットにもなっていると聞いて訪ねてみました。(※ミッションラリーの詳細は下記参照)
場所は数多くのテレビでも取り上げられ、日本一狭い⁈と言われるあの橋のすぐそばにあります。どうせ行くなら橋を渡ってみたい!
今は西宮市・宝生ヶ丘のコミュニティセンター<生瀬ふれあい広場>が併設、地域の人達によって運営・管理されています。
展示室は2階にあるので、入り口にいる人に一声かけてくださいね。
2階の奥の部屋に入ると、当時の工場の作業服や古いボトル、ウィルキンソン氏の家族写真などが展示されていました。
正面には大きなジオラマも展示されており、当時の様子をビジュアルで知ることができます。
<ウィルキンソン炭酸水>は、英国人J.C.ウィルキンソン氏が狩猟中に立ち寄った宝塚で上質な炭酸鉱泉を発見、その成分検査をしたところ、飲料水として優秀な結果が出たのだそう。
この炭酸水を瓶詰めし、「TAKARADZUKA MINERAL WATER (宝塚ミネラルウォーター) 」として、明治23(1890)年に販売がスタートしました。
その後、宝塚の源泉が枯渇し始めたため新たな鉱泉の探索が行われ、有馬郡塩瀬村生瀬(現西宮市生瀬武庫川町)で優れた源泉が探し当てられました。これにより、明治37(1904)年に工場は生瀬に移転。
山と川に囲まれた風光明媚な土地と、工場の建物はイギリスらしい白亜の壁に赤い柱が印象的なハーフティンバー様式の建築が調和した景観は、西宮北部のランドマークとして長く愛されたそうです。
今後の展望として、「この地に工場があったことをもっと知ってもらいたい」と地域の若い人たちが中心となりポスターの作成や、当時の話が聞ける「講演会」などの企画も進行中とのこと。
そうした取り組みのひとつとして「TANSAN HISTORY MAP」も完成。西宮市や宝塚の観光案内所に設置されているので、マップを片手にウィルキンソン氏の歴史や炭酸ゆかりの地を巡りながら生瀬エリアの自然を満喫してくださいね。
場所
ウィルキンソン記念館
(西宮市宝生ケ丘1丁目24)
※生瀬水道橋(生瀬水管橋)への行き方は
※阪急能勢ミッションラリーに関しては
営業時間
月曜日、水曜日、金曜日
9:00~12:00、13:00~16:00
火曜日、木曜日
13:00~16:00
土曜日
9:00~12:00
定休日
日曜日
入場料
無料