大和マイスターズクラブ 「オンライン商店街」始動 インスタ活用で地域活性
市内に店舗を構える商店主や事業者の有志団体「大和マイスターズクラブ」(高下ユキエ会長)が今年1月から、インスタグラムを活用して情報発信を開始した。SNS上の「オンライン商店街」を標榜し、各店舗のお得情報を消費者に届けるだけでなく、各店を動画で紹介したり各店のコラボ企画なども発信することで、地域活性化を目指す。
大和マイスターズクラブは、「大和市に店舗を持つプロ集団」の名の下に18店が加盟している。「POLAALICE」(南林間)の高下ユキエさん、「4DELI」(同)の橋本奈義さんが正副会長を、「葛西施術院」(中央林間)の葛西明広さんが会計を務め、同クラブの「三役」としてプロジェクトをけん引している。
「ここに来れば魅力あるお店が見つかる」。そんな「オンライン商店街」の構想は、高下会長の思いがきっかけだった。
高下会長は、8年ほど前から南林間でエステサロンを営んでおり、顧客から「エステ後にどこかでランチをしたい」といった声をよく耳にしていた。そこで高下会長は、地域の飲食店のチラシを自店に置き、顧客に紹介するようになった。
「市外からのお客様も多く、『大和の魅力を多くの人に届けたい』と考えるようになった」。そんな会長の思いに賛同する商店主や事業者の輪が次第に広がり、自店のチラシを配架し合う動きが加速していった。
集まった有志で意見交換などを重ね、今から1年ほど前に大和マイスターズクラブが発足した。現在は小売店やサービス業などが加盟しており、飲食業がおよそ半数を占める。
市の補助金を活用
インスタグラムの運用にあたっては、商店街の活性化や販売促進を支援する市の「連携型チャレンジ事業費補助金」を活用。すでに数本の記事や動画が投稿されており、今後は2日に1回の頻度で発信していく予定。
「フォロワーの方だけでなくクラブメンバーも楽しみながら活動していきたい」と高下会長が話すように、会員同士が互いの店を紹介したり、業種を超えた「料理対決」など、老若男女が楽しめるような企画も発信していく方針だという。
今後、同クラブではSNSを通じ、コロナ禍で打撃を受けた地域の商業活性や大和のにぎわい創出を目指していく。