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犬に『絶対NGな飼い方』5つ あなたの行動が愛犬を苦しめているかも…今日からすべき改善策まで

わんちゃんホンポ

1.人間用の食べ物を与える

「犬はペットではなく家族」という考え方が広く浸透していますが、人間と同じように扱うのは禁物です。

家族やパートナーのように、愛情を持って相手の気持ちを尊重しながら接することは、とても素晴らしいことだと思います。

しかし、犬はあくまでも人間とは異なる動物だということは忘れてはいけません。

体の構造や本能、習性は全く異なるため、人間にとっていいものが犬にもいいとは限りませんし、その逆も然りです。

特に気をつけたいのが食生活で、人間用に調理された料理やお菓子を与えることのないように気をつけてください。

人間が食べているものであっても、犬が問題なく食べられるものもありますが、含まれている成分を確認して栄養的に問題はないか、危険性はないかということをしっかり判断する必要があります。

また、飼い主の食事中に“おすそ分け”をしてしまうと、それが習慣化されてしまうことが少なくありません。

少しであれば問題なかった食べ物も継続的に与えることで、犬の健康を害することがあります。

2.犬と常に一緒にいる

愛犬を可愛がっている飼い主さんの中には、「家の中にいるときは常にそばにいる」「留守番はさせずどこにでも連れて行く」という人もいます。

それはとても楽しいことかもしれませんが、あまりにも極端になってしまうと、犬は飼い主さんと離れられなくなってしまう可能性があります。

飼い主さんがいないことで強い不安や恐怖、ストレスを感じるようになって、精神や行動に異常が起こる“分離不安症”を発症することもめずらしくありません。

分離不安症になると、飼い主さんがいないと喉が枯れるまで吠え続けたり、自傷行為をしたり、破壊行動をしたりすることがあります。

そのような状態になると、犬も飼い主さんもどちらもつらい状況に陥るので、一人の時間も落ち着いて過ごせるように教えてあげるようにしましょう。

3.留守番時間が長すぎる

前述した通り、愛犬と常に一緒にいると分離不安症を発症するリスクがありますが、その反対に留守番時間が長すぎるのもNGといえるでしょう。

家族が仕事や学校、買い物などに出ることで、犬をひとりで留守番をさせることはあると思います。

そうした留守番には少しずつ慣らしたり環境を整えたりして、一人の時間を落ち着いて過ごせるようにしてあげることが大切です。

しかし、1日12時間など起きている大半の時間をひとりで過ごすような生活は、犬のストレスや負担の原因になることがあります。

留守番に慣れている犬の場合、特別な事情で12時間以上留守番するというのは不可能なことではないと思います。

ですが、そうした生活が毎日続くと、飼い主さんが犬と関わる時間がかなり短くなるため、散歩やスキンシップ、健康管理も十分にできなくなることがあるので、注意が必要です。

4.床やテーブルに物を置きっぱなしにする

犬を室内で飼っている場合、犬の安全を確保するために環境を整えなければなりません。

人間だけで過ごしているときは問題にならないことでも、目を離したときに犬がどのような行動をするかわからないため、しっかりと片付けておく必要があります。

特に床やローテーブルなど犬の手や口が届くような低い場所は、小さなものが出しっぱなしにならないようにしましょう。

食べかけのお菓子や飲み物を拾い食いすることはもちろん、開封後の食べ物の袋をゴミ箱から引っ張り出すこともありますし、食べ物以外のものを誤飲してしまうこともあります。

また、家電やガジェットのコードなどは低い位置にあると、それを噛んでしまうこともめずらしくありません。

万が一の可能性も考えて、愛犬の安全を守るための環境づくりを意識してください。

5.年齢に合わせたケアをしない

犬の成長は早く、人間の何倍もの速度で年齢を重ねていきます。

毎日一緒にいると年齢を意識しないこともあるかもしれませんが、愛犬の年齢によって生活や関わり方を変えていくことはとても大切です。

健康の基礎となる食事をはじめ、運動量や散歩の内容、ボディケア、動物病院での健康診断など年齢によって考えなければならないことも変わります。

年齢を重ねることは寂しさを感じることでもありますが、愛犬が健康で快適に生きていくサポートをするために、年齢に合わせて生活の見直しをおこなっていきましょう。

まとめ

犬を飼うということは、犬の生活や命に責任を持つということです。

愛犬が楽しく快適に、そして健康的に生きていけるかどうかは、飼い主さんの飼い方も大きく影響してくると考えられます。

犬の生態や愛犬の気質をしっかりと理解して、愛犬に最適な環境で育てていけるようにぜひ考えてあげてください。


(獣医師監修:寺脇寛子)

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