赤穂城下に元禄絵巻 特別出演の内藤剛志さん にこやかに内蔵助役
四十七士の吉良邸討ち入りの日にちなむ「第121回赤穂義士祭」は14日、赤穂市街中心部であり、義士行列や義士娘人力道中などの忠臣蔵パレードが城下を元禄絵巻で彩った。
地元小学生たちによる「子ども義士行列」、城明け渡しや討ち入りといったシーンを再現する「忠臣蔵名場面の山車」などがパレード。「義士娘人力道中」では第38代赤穂義士娘の上原優香さん(19)と松岡実李(みのり)さん(24)がお姫様姿で人力車に乗って進んだ。今年で30回目を迎えた東映剣会による殺陣パフォーマンスはベテラン俳優陣たちが迫真の演技を披露し、観客を沸かせた。
メインの義士行列では俳優の内藤剛志さんが大石内蔵助役で特別出演。沿道からかかる声援に時折笑顔で応えなから行進した。本部観覧席前で勝ちどきを挙げて祭りを締めくくり、インタビューでは「大石内蔵助役は俳優としては一生に一度はやってみたい役。きょうそれが叶った」と喜びを語った。
義士行列には地元市民や高校生、公募参加者も出演。大石主税役を務めた赤穂高校生徒会長の矢野一真さん(17)は「15歳で討ち入った主税はすごい責任感があったと思う。最後まで緊張感をもって歩きました」とパレード後も表情を引き締めた。