「秘密のホーム」って何?地下鉄の謎…特別に内部を公開!異様に狭い通路のワケ
皆さんが抱えている「なぜ?」「どうして?」を調査する、HBC『今日ドキッ!』(毎週月~金曜ごご4時50分~7時放送)の「もんすけ調査隊」
今回は、大人気企画「札幌市営地下鉄」の謎です。
はくちょうさん(10代男性・別海町在住)からの依頼は…
「地下鉄ひばりが丘駅に秘密のホームがあると聞いたので、本当なのか調べてください」
これまで、もんすけ調査隊では、札幌の地下に張り巡らされた秘密のトンネルや、札幌駅前にある巨大融雪槽など、さまざまな地下施設を調査してきました。
今回は札幌市営地下鉄にあるという秘密のホームの真相に迫ります。
さっそく、調査員が東西線・ひばりが丘駅に行ってみると…
やはり秘密のホームだけあって、簡単には見つかりません!
はたして秘密のホームは、どこにあるのでしょうか。
駅の利用者に聞いても、やはり秘密のホームについて知っている人はいないようです…。
そこで駅構内を探してみると…
なんと!おびただしい数の扉が!
しかし秘密のホームと書かれた扉はありません。
やはりココは札幌市交通局に聞いてみましょう!
するとずばり!「実は、ひばりが丘駅には秘密のホームが存在します」との答えが!
ホームの場所は明らかにしないという約束のもと、特別に撮影許可がおりました。## 「秘密のホーム」に特別潜入!そこは…
早速ある扉をあけて案内してもらったコチラが、東西線「ひばりが丘」駅にある秘密のホーム。
なんとも無機質で殺風景なホームです。
異常なほど狭いホームに、安全柵、黄色の回転灯まで付いています。
さらにホームには乗務員も姿を現しました。
間もなくすると、駅の放送が入り、東西線の車両がホームに入ってきました。
よく見てみると、行先表示には「自動回送」と書かれています。
このホームは一体、何なのでしょうか?
実はこの秘密のホームの正体は「乗務員専用のホーム」。
札幌市交通局の髙橋さんが、「東車両基地から、このホームまでの間は地下鉄の車両は無人で回送されます。そのため、このホームから乗務員が乗り込みます」と教えてくれました。
実は、ひばりが丘駅の近くには、札幌市交通局の東車両基地があります。
朝晩に車両の本数を調整する際に、このホームで乗務員が乗り降りしており、あとは自動運転で、車両基地に出入庫するというわけなんです。
1982年に、東西線の白石駅から新さっぽろ駅間の延長開業した時にホームができたということです。
さらに「秘密の通路」もあるということで、取材させてもらうことに。
1.3キロの先にみえた秘密は
実はこの通路、東車両基地まで1.3キロも続いています。
そのため、職員が移動するための自転車が用意されているんです。
さらに進むと、線路が見え、真横を歩く職員の姿も。
車両基地は地上と地下の2段構造になっているのだといいます。
その先には…外の景色が。何やら橋が見えています。
ここは地下鉄東西線の中では唯一外の見える区間です。
だけど、回送列車専用。
乗客はここをみることはできません。
そして線路が入り組んだ場所に、線路が枝分かれした場所がありました。
さて、歩くこと15分…
車両基地につながる扉に行き着きました。
こうしてまた一つ地下鉄の謎が解明されました。
しかし調査員には一つ疑問が…
「放送したら秘密じゃなくなりますね?」
そんな問いに札幌市交通局の髙橋さんは、「そうですね。誰にも言わないでください」なんて、答えてくれました。
そして、地下鉄ニュースです。
2017年から高架工事のために休館していた札幌市交通資料館ですが、今年5月1日、南区真駒内東町に、リニューアルオープンする予定です。
地下鉄の運転体験をはじめ、昔の切符や様々な部品機器など、希少価値の高い交通資料が展示されるということです。
文:HBC報道部「もんすけ調査隊」
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年1月12日)の情報に基づきます。