厚木市 受診目安、スマホで確認 子育て世帯向けに試行
厚木市は3月1日から、子どもの受診の目安などがインターネットで分かる「こどもの症状・受診の目安ナビ」の試行を開始した。あつぎ健康相談ダイヤル24の新サービスとして8月31日まで運用する。年間3万件を超える健康相談ダイヤルへの相談件数の緩和などが目的で、試行期間を経て、2026年度からの利用開始を目指す。
あつぎ健康相談ダイヤル24は、市内在住・在学・在勤者を対象に医師や保健師、心理カウンセラーなどの専門家が健康、医療、介護、育児などの相談を24時間・年中無休で受け付けるダイヤルサービス。
2010年度から利用が始まり、23年度には年間で3万3426件の相談が寄せられた。市健康医療課によると、相談件数の多さから「つながらない」などの指摘も寄せられているといい、スマートフォンの普及に合わせて電話以外の対応を求める声もあり、ウェブサービスの試行に取り組むことにした。
スマホで手軽に
新たなウェブサービス「こどもの症状・受診の目安ナビ」は、地域医療の中でも特に相談の多い小児医療を中心としたもので、15歳以下の子どもがいる市内の子育て世帯が利用対象となる。
子どもの情報を入力後、症状などの設問に答えていくことで、状態に応じた受診の目安を「すぐ受診」「家で様子見」など4段階で表示。家庭でのケアのポイントのほか、必要に応じて輪番制の市内救急医療施設の番号も示されるという。
ナビの中では受診目安の判断理由も説明されるが、不安を感じる人のために看護師や医師に直接相談できる専用コールセンターの電話番号も紹介する。
市健康医療課では「急な体調不良やけがで病院に行くか迷ったときに活用してほしい」と話し、相談ダイヤルの混雑緩和や緊急性の高い相談への対応につながることを期待している。
県内で同様のサービスを実施するのは、綾瀬市に続いて2例目となる。
問い合わせは同課【電話】046・225・2174へ。