Francfranc買収で通期決算は2桁増収もアインHDの株価が11%の大幅反落
アインホールディングス(以下、アインHD)は6月5日、2025年4月期の通期連結決算を発表した。売上高は4568億400万円(前年比14.3%増)、営業利益は310億4000万円(同0.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は92億6100万円(同18.8%減)と増収減益で、最終利益は100億円としていた業績予想を下回った。決算発表の翌6日の株価は11.18%下落し、637円安となる5062円で取り引きを終え大幅反落した。
アインHDは、調剤薬局チェーンを主軸にするファーマシー事業とコスメ&ドラッグストア「アインズ&トルぺ(AINZ&TULPE)」のリテール事業を全国で展開している。2024年8月には、インテリアショップ「フランフラン(Francfranc)」を展開するFrancfrancを約499億円で買収し、完全子会社化している。
「フランフラン」がグループ化したことで、リテール事業の売上高は前年から96.2%増となる610億4100万円とほぼ倍増し、セグメント利益は同55.1%増となる48億400万円を計上している。ファーマシー事業の売上高は前年比7.6%増の3847億8300万円、セグメント利益は12.0%減となる242億8600万円だった。
アインHDの2026年4月期の通期業績予想は、売上高は5220億円(前年比14.3%増)、営業利益は218億6000万円(同29.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は114億5000万円(同23.6%増)としている。5月29日にさくら薬局の株式を保有するクラフトの目的会社の全株式を取得すると発表しており、今期は2桁での増収を見込む。取得価額は591億円。