逆に高くなることも!「整理収納アドバイザー」が“100均で買わないと決めているもの”3つ
整理収納アドバイザーの三木ちなです。100円ショップは便利でつい立ち寄りたくなる場所。お手頃で使い勝手のいい商品が揃っていますが、買いすぎには注意すべきものもあるんです。ここでは、わたしが安易に購入しない「100均グッズ」を理由と合わせてご紹介します。
1.つっぱり棒
デッドスペースを収納場所にしたり、壁面などに新たな収納をつくったり何かと便利な「つっぱり棒」。100均でお安く手に入るうえに、収納をかんたんに増やせることから、きっと愛用している方も少なくないはずです。
手軽に片付け・収納に取り組めるメリットがあるため、複数本まとめて買う人もいるのでは? もちろん整理収納アイテムとしては優秀なのですが、“処分”を考えると落とし穴もあります。
自治体によって異なりますが、長さ30~40cmを超えるものに関しては「粗大ゴミ」扱いになる地域がほとんど。つっぱり棒を処分するのに、買ったときの何倍もの処分費がかかる……というケースは珍しくありません。
短いつっぱり棒は家庭ゴミに出せますが、つっぱり棒と言えば長さのあるものが主流。そう考えると、「安いから」と安易に本数を増やすのはリスク大です。
2.いす
100均でも、折りたたみやキッズ用のいすを取り扱っています。100円商品ではなくとも、価格は300~500円程度とリーズナブルなものが多く、つい手が伸びる価格です。
しかし、いすも安易に買うのは要注意! 形状や大きさによっては、捨てる際に有料の粗大ゴミで出す必要がある場合があります。
また、わたしの経験上、100均のいすは壊れやすいです。壊れては処分……を繰り返し、そのたびに処分費用がかかるのも考えもの。
100均だからダメというわけではありませんが、いすのように体重を支えるうえに長く使うアイテムに関しては、多少高くても耐久性のあるものを選ぼうと決めています。
3.ワイヤーネット
100均のワイヤーネットは、幅広い収納に変身する便利グッズ。ポールや留め具で組み立ててラックにしたり、つっぱり棒と組み合わせて壁面収納としても使えます。
わたしも、ペット用の簡易的な通せんぼとして愛用中です。これだけ使い勝手がよくても、やはり捨てるときのことを考えるとデメリットもあります。
サイズが大きいと、家庭ゴミに出すのはむずかしいため、枚数をむやみに増やすのはおすすめできません。
買ったあとの“コスト”まで想像して選ぼう!
100均は一種のテーマパークのような場所。「100円だから」と油断してしまうと、買いもののブレーキがゆるんであれもこれも買ってしまいます。
しかし、どんなに便利でお手頃でも、捨てるときのことまで考えることが大事です。処分するときに後悔しないよう、処分するときのコストについても考えてから購入しましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア