カゴメ「野菜をとろうフォーラム」開催 野菜の魅力と上手な摂り方を発信
カゴメ「野菜をとろうフォーラム」 約200名が参加し野菜の魅力と摂り方を学ぶ
カゴメ株式会社は、日本人の野菜摂取量が不足していることの理解を深め、野菜の重要性を訴求するための「野菜をとろうキャンペーン」の一環として、趣旨に賛同する企業・団体とともに「野菜摂取推進プロジェクト」を行なっている。
7月15日(月)には、このプロジェクト初となる大規模なイベント「野菜をとろうフォーラム」を東京・品川のTHE GRAND HALLで開催。「野菜摂取推進プロジェクト」参画企業19社のほか、約200名の参加者を集め、トークセッションや講演を通じて、野菜の魅力と上手な摂り方について理解を深めてもらう内容を展開した。
「野菜摂取推進プロジェクト」では、こうしたイベントを通じて、日本の野菜不足解消に取り組んでいる。
イベント冒頭では、カゴメ株式会社 代表取締役社長 山口聡氏が登壇し「野菜摂取推進プロジェクト」の賛同企業を代表してプロジェクト概要や発足の背景について紹介。
また、トークセッションでは、杉浦太陽、辻希美夫妻が「杉浦家の野菜のとりかた」について紹介したほか、女子栄養大学の武見ゆかり教授が、新しい塩分過剰摂取の対処法「ナトカリ(※1)」についての講話を実施し、食事のナトカリバランスを整えるコツを紹介した。
※1 ナトカリ:「ナトリウム・カリウム比」の略。「ナトリウム(塩分)」の摂取量を減らしながら、「カリウム」を含む野菜や果物の摂取量を増やして塩分の排出を促す、高血圧予防のための新しい健康指標として今注目されている。
「野菜をとろうキャンペーン」
野菜摂取の推進を目的として、カゴメが2020年1月から展開。19の賛同企業とともにさまざまなプロジェクトを展開している。
国の調査では、日本に暮らす多くの人が、ここ10年、野菜摂取の目標量350g/1日(※2)を達成できていない(※3)ことがわかっている。
この大きな目標達成にむけ、2020年からカゴメは「野菜をとろう」を合言葉に一人ひとりの「野菜摂取の意識と行動」を変えようと日々活動。一人でも多くの人に、従来の摂取方法にはとらわれない、前向きで楽しい野菜摂取方法を提案していきたいとしている。
※2 「厚生労働省 健康日本21」が推奨する1日の野菜摂取目標量は、350g。
※3 平成22年~令和元年国民健康・栄養調査(厚生労働省)での日本の1人当たりの平均野菜摂取量は約290g。
「野菜摂取推進プロジェクト」
「野菜をとろうキャンペーン」に賛同した企業・団体の特徴や強みを活かしたタッチポイントで、野菜の魅力を発信し、野菜摂取需要の拡大をめざす。
プロジェクトの賛同企業は現在19社。各事業領域におけるトップランナーたちが集い、それぞれの得意分野・強みを生かしながらこれまで数多くの共同企画を行ってきた。のべ、情報発信は7800万人、7万人に直接体験してもらう機会を創出できている。
カゴメ株式会社 代表取締役社長 山口聡氏のコメント
「カゴメは、日本の野菜不足をゼロに近づけていくことで『健康寿命の延伸』という社会課題の解決に貢献したいと考え、2020年から『野菜をとろうキャンペーン』を始めました。
まずご自身の野菜不足を自覚していただくこと、 そしてなぜ野菜が必要なのか理解していただくこと、そして、おいしくて上手な摂り方を知っていただくことが大切だと思い、野菜にかかわるさまざまな業界の企業とともに『野菜摂取推進プロジェクト』を立ち上げ、20の企業と団体によって活動を行っております。
このプロジェクトの活動の一環として、杉浦太陽さん、辻希美さんご夫婦と、女子栄養大学の武見ゆかり先生とともに、野菜について楽しく学び、考えることで、野菜好きな人がもっと増えることを願って『野菜をとろうフォーラム』を開催しました」
<第1部>トークセッション概要
■子どもの野菜嫌いを乗り切ったのは「子どもが野菜に興味を持つように料理の仕方を工夫すること」
ベジタブル&フルーツアドバイザーの資格を持ち、家庭菜園の番組にもレギュラー出演している杉浦太陽と日頃から家庭菜園に取り組み、その野菜愛をブログで発信している辻希美の、野菜大好きな二人。
実は子どもには野菜嫌いの時期があったことに触れ、料理の仕方や、野菜の取り方で工夫したことを聞かれると、辻希美は次のように語った。
「まずは興味を持ってもらうことが大切だと思います。うちの子どもたちの経験では、緑色というだけで苦手意識がありましたが、自分たちで野菜を育てて、収穫したりする体験をさせてあげると、苦手だった野菜にも親近感を持って食べてくれるようになりました。
料理もけっこう工夫をしていて、大根もいちょう切りだと食べないけど、千切りだと食べてくれたり、生野菜だとそれほど食べられないけど、煮込んだりするとたくさん食べてくれたりします」
■「ベジチェック®」で野菜の推定摂取量を測定!辻希美の結果は7.5と基準値を超える結果に
手の平をセンサーに当てるだけで推定野菜摂取量が測定できる「ベジチェック®(※4)」を使って、ゲストの辻希美がどのくらい野菜を摂取できているのか測定。
ベジチェック®は野菜摂取の充足度を0.1~12.0までの120段階で表示され、 7以上の数値は野菜摂取量が足りていることを示す。
辻希美の結果は7.5と基準値を超え「1日の目標量の350gを超える野菜を召し上がっているようです。すばらしい!」と表示された。
結果を見て辻希美は「わぁ〜!嬉しい!」と嬉しそうな表情で話し、それに対し杉浦太陽は「僕自身のべジチェックも気になります!」と興味津々な様子でコメントした。
※4 べジチェック®は、2〜4週間前の自身の推定野菜摂取量が約30秒でわかる機器。センサーに手のひらを当てるだけで結果がわかる。ベジチェックは医療機器ではなく、あくまで測定値は目安。
<第2部>武見教授による「ナトカリ」講座概要
第2部では、武見教授が「ナトカリ」についての講義を行った。高血圧予防に「減塩(ナトリウムを減らす)」が重要ということは広く知られていて、減塩に取組む人が増えている。
しかし家族や親戚、友人との楽しい食事、外出先での食事、忙しいときの食事など、減塩の実践や継続が難しいときもある。
近年、高血圧予防のために、ナトリウムの体外への排泄を促進するカリウムを野菜等から積極的に摂取し、ナトリウムとカリウムの摂取バランス(「ナトカリ」バランス)を意識した食生活を送ることへの関心が高まってきている。
日本人の多くは、塩(ナトリウム)を目標量よりも多く摂り過ぎていて、その一方で、カリウムの摂取量は目標に届いていない。ナトリウムを控えめに、カリウムを多く含む野菜や果物などの摂取量を増やすことが大事で、ナトリウムを減らすか、カリウムを増やすことで食事のナトカリ比は低くなる。
そこで、食事のナトカリ比を低くするためのヒントが2つ紹介された。
・今よりも少し減塩を心がけること。
・減塩は大切だが、食塩の多い料理の時には、同時にナトリウムを体外に排出するカリウムを多く含む野菜や果物、乳製品をたくさん摂ること。
ゲストプロフィール
武見ゆかり
女子栄養大学 栄養学部 教授。東京都出身。慶應義塾大学卒。女子栄養大学大学院栄養学研究科修士課程修了。女子栄養大学専任講師、助教授を経て、2005年度より現職(食生態学研究室)。2023年度より副学長。管理栄養士、博士(栄養学)。農林水産省食育推進会議委員,厚生労働省厚生科学審議会委員として、日本版フードガイドである「食事バランスガイド」の策定など国の健康・栄養政策,食環境整備に関与。一般社団法人健康な食事・食環境コンソーシアムの代表理事として、スマートミールの認証制度を運営。日本健康教育学会理事長。
杉浦太陽
1981年生まれ、大阪府出身。2001年にドラマ「ウルトラマンコスモス」で主役を務める。07年に辻希美と結婚し、16年に「いい夫婦の日 パートナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。育児を楽しみながら頑張る男性著名人を表彰するイクメン オブ ザ イヤーには、2012年に芸能部門で選出され、18年、19年にはのイクメン一般選出部門に2年連続で選出された。料理や釣りが趣味で、「ベジタブル&フルーツアドバイザー」や「きのこマイスター」の資格を持つ。NHK Eテレ「趣味の園芸 やさいの時間」出演中。
辻希美
1987年6月17日生まれ。東京都出身。2000年、モーニング娘。の第4期メンバーとして選ばれ、デビュー。2004年に同グループを卒業してからはユニット活動を経てソロとして数多くのバラエティ番組に出演。2007年に結婚し、出産・育児の為、休業。現在4児の母親として育児の傍ら、TV・イベントに出演のほかアメブロ&インスタを日々更新中。アパレル・ライフスタイル・ビューティーとオリジナルブランドを展開し、自身の経験を活かしたアイテムづくりを展開しつつ、週3回で公開しているYouTube「辻ちゃんネル」では飾らない等身大のリアルな部分が共感を呼んでいる。
「野菜摂取推進プロジェクト」賛同企業一覧
旭化成ホームプロダクツ株式会社/ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社/ANA X株式会社/株式会社ABC Cooking Studio/小野薬品工業株式会社/オムロン ヘルスケア株式会社/全国農業協同組合連合会(JA全農)/全日本空輸株式会社/株式会社大和総研/タキイ種苗株式会社/東急株式会社(東急ウェルネス株式会社)/名古屋鉄道株式会社/日本電気株式会社(NEC)/パナソニック株式会社 /株式会社ベネッセコーポレーション/星野リゾート/ヤンマーマルシェ株式会社/ル・クルーゼ ジャポン株式会社/ロート製薬株式会社/カゴメ株式会社
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