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【料理で居酒屋を選びたいあなたへ】焼き鳥が自慢の東京の酒場7選

さんたつ

武ちゃん3

串打ちや焼きに料理人の技が生きる焼き鳥。地鶏や野菜などの食材はもちろん、塩や醤油など素材にもこだわり、備長炭の火加減に目を光らせた自慢の1本を、うまい酒とともにどうぞ。

若鳥焼 鳥樹 蒲田店(わかどりやき とりき かまたてん)

「白鷹」の樽酒と楽しむ珠玉の焼き鳥『武ちゃん』【東銀座】

焼き鳥各種400円~。

1949年に初代が屋台からスタートし、4年後に現在地へ店を構えて以来、銀座で働く人々の憩いの場として愛され続けている『武ちゃん』。名古屋コーチンを使用した焼き鳥は、備長炭で秒単位まで焼きにこだわっている。タレと塩だけでなく、つくねはカラシ醤油、皮には生醤油と、それぞれの具材に合わせた味付けで食べられる。まずはお得な8本コース4000円、5本コース3000円(各サラダ、大根おろし、スープ付き)を。

醤油ベースのつくねは、うずらの玉子と交互に味わう。
熟練の手技で焼き上げる、料理人の姿にほれぼれする。

『武ちゃん』店舗詳細

武ちゃん
住所:東京都中央区銀座4-8-13 銀座蟹睦会館ビル1F/営業時間:17:00~20:30LO/定休日:月・日・祝/アクセス:地下鉄日比谷線・浅草線東銀座駅から徒歩2分

職人技の焼き加減。次の1本を考える幸せ『串焼とくり』【千駄木】

店内には店主好みのR&Bやブラジル音楽が流れる。

焼き鳥に使用するのは、肉質がきめ細やかで旨味が強いつくば茜鷄。空気の流れを考慮して炭の組み方を変え、中火の遠火で脂を落とすことで、臭みのないまろやかな味に仕上げていく。手羽は皮をカリカリに、鴨ネギは埼玉県幸手産合鴨をジュワッとジューシーに焼き上げていく。日本酒からワイン、焼酎まで、全国各地から集めた和洋の酒の品ぞろえは幅広く、自分好みで焼き鳥とのマッチングを探していくのも楽しみだ。

合鴨の和風ロースト黒こしょうソース1080円。
白レバー、しそ巻き各350円、手羽280円などどれも絶妙な焼き加減。
ワインにも力を入れ、日本産の銘柄も数多く取りそろえる。

『串焼とくり』店舗詳細

串焼とくり
住所:東京都文京区千駄木2-49-8/営業時間:18:00〜22:00LO/定休日:月/アクセス:地下鉄千代田線千駄木駅から徒歩6分

総州古白鶏を使った渾身の1本を味わう『路地裏食堂 たけぞう』【大宮】

手前から、ねぎま、つくね各495円、日本酒1合1100円~。

赤坂の焼き鳥の名店『ろく助』で研鑽(けんさん)を積んだ、大将の山本充典さんが営む。丁寧な仕込みと卓越した技で仕上げる1本は、弾力のある歯ごたえと旨味、コクが広がる総州古白鶏のささみ串や、自家製生つくねが一押し。焼酎や日本酒、ワインなど季節に応じて取りそろえる酒は、その日のおすすめをスタッフに聞いて注文するといい。総州古白鶏のモモ肉を使った鶏煮込みカレーライス1100円で締めれば、おなかも心も満たされる。

大将のトークに耳を傾けるのも楽しみの一つ。
紺地に白文字ののれんが目印。

『路地裏食堂 たけぞう』店舗詳細

路地裏食堂 たけぞう
住所:埼玉県さいたま市大宮区大門町2-28 第1松ビル1F/営業時間:17:00~21:20フードLO/定休日:日・祝・第1月/アクセス:JR・私鉄大宮駅から徒歩5分

炭火を操る達人の技。銘柄鶏をコースで贅沢に『とり喜』【錦糸町】

鶏懐石7700円~は、肉8本と野菜4本、小鉢を味わえる。

店主自ら串を打ち、備長炭で旨味を逃すことなく一気に焼き上げていく。焼き鳥に使用する赤鶏さつまは、先代と吟味し、鶏肉本来のおいしさと弾力があると意見が一致し、使い続けている。店主が団扇で火力や煙を丁寧にコントロールし、炭の香りをまとわせることで、赤鶏さつま本来の味わいを引き出している。串はアラカルトでの注文も可能だが、旬の野菜を使用した小鉢も楽しめる、おまかせの「鶏懐石」コースで楽しみたい。

常連客から贈られた招木(まねぎ)が目をひく。
閑静な住宅地の一角に構えるが連日満員の人気店だ。

『とり喜』店舗詳細

とり喜(とりき)
住所:東京都墨田区錦糸1-8-13 小坂ビル1F/営業時間:17:30~24:00(土は17:00~)/定休日:日・祝/アクセス:JR・地下鉄錦糸町駅から徒歩3分

鶏肉のうまさを引き出す焼き鳥や一品料理『焼鶏 Watanabe』【押上】

串焼きは白レバー220円、ささみ梅209円などがある。

手ごろな価格帯で上質な串焼きを食べられるのが魅力だ。手羽先には千葉県産水郷赤鶏を、ねぎまは鳥取県産大山(だいせん)どりというように部位ごとに使う銘柄鶏を替え、備長炭で焼き上げていく。一品料理には、白レバー・ムネの鶏刺身2点盛りをはじめ、店主・渡部晃弘さんの出身地・宮崎県から仕入れた親鶏を使った炭火焼きなどが並び、串、刺し、焼きで鶏料理を味わい尽くせる。約5種類をそろえる宮崎の焼酎に、店主の郷土愛を感じる。

焼き鳥は塩、または鶏ガラ出汁のタレを選べる。
新鮮な鶏の旨さを堪能できる、鶏刺身2点盛り770円。

『焼鶏 Watanabe』店舗詳細

焼鶏 Watanabe
住所:東京都墨田区横川3-1-5 石野ビル1F/営業時間:17:00~23:30/定休日:日・祝/アクセス:私鉄・地下鉄押上駅から徒歩9分

予約困難な鶏料理店で自家解体のおいしさを『若鳥焼き もばら』【大井町】

もも焼き小980円、鶏刺し一人前490円ほか。

食鳥処理場の許認可を受けており、店内で丸鶏を自家解体している。「店内で捌(さば)いているので酸化しにくく、温度帯にも気をつけているのでブロイラーでもおいしい焼き鳥になります」と話すのは、店主の石井正道さん。そのおいしさは、多くの客が注文するもも焼きを食べれば納得。外のロースト感と、中のレア感の焼き加減は絶妙で酒がすすむ。薄い衣のカリッと揚がったから揚げのおいしさもたまらない。

スパイシーな、発酵唐がらしの鶏豆腐800円。
焼酎約10種とバイス550円といった大衆酒も用意。
石井さんは、五反田の名店『庭つ鶏』で修業。

『若鳥焼き もばら』店舗詳細

若鳥焼き もばら
住所:東京都品川区大井1-52-2 リシェ大井スカイビュー1F/営業時間:17:00~22:30(土は16:00~21:30)/定休日:日・祝/アクセス:JR・私鉄大井町駅から徒歩3分

捌きたてのおいしさ!希少部位の一品に注目『若鳥焼 鳥樹 蒲田店』【蒲田】

ももタタキ1400円、とり刺身980円、から揚げ550円~。

朝締めの丸鶏を仕入れ、注文が入るたびに必要な部位を切り分けて調理する。この調理法は、店主・相原卓也さんが、旗の台にある『鳥樹本店』を営む父より教わって踏襲している。焼き鳥も串焼きではなく、部位ごとで網焼きで調理することで、鶏肉本来のおいしさを堪能できるのだ。皮面を高温で焼き上げてから身側を短時間焼いたももたたきや、胸肉をさっと湯通したとり刺身といった料理で、その味わいを堪能できる。

掘りごたつ式テーブル席を設けた2階。
食肉処理免許を取得した相原さん。
飲み屋街の蒲田東口中央通りに立つ。

『若鳥焼 鳥樹 蒲田店』店舗詳細

若鳥焼 鳥樹 蒲田店(わかどりやき とりき かまたてん)
住所:東京都大田区蒲田5-18-11/営業時間:17:00~23:30/定休日:日・祝/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩3分

取材・文・撮影=アド・グリーン 撮影=原幹和、丸毛透、逢坂聡、井原淳一、小野広幸

『散歩の達人 東京名酒場』より

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