【清水区・蒲原館】久保田利伸さんも愛する店 70年の歴史がある食堂の「醤油ラーメン」
静岡市清水区の蒲原駅前に店を構える「食堂 蒲原館」。シンプルながら深い味わいの「醤油ラーメン」が看板メニューです。70年の歴史を持つこの店、地元出身のミュージシャン・久保田利伸さんの思い出の味でもあるそうです。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも見慣れた街並みも裏道を巡れば、そこはまるで別世界。静岡県民も必見の裏スポットをお散歩します。今回は静岡市清水区の、古くは東海道の宿場町として栄えた蒲原周辺を散策しています。
駅前の人気店で味わう伝統の一杯
東海道の宿場町として栄えた蒲原。その駅前に、ラーメンと書かれたのぼりが立つ食堂を見つけました。「食堂 蒲原館」です。
店内に入ると、座敷席やテーブル席、カウンター席もあり、長年地域に愛されてきた雰囲気が漂っています。昼時には県内外からファンが訪れる人気店です。
皆さんのお目当てはシンプルな「醤油ラーメン(750円)」。
透き通ったこはく色のスープに、チャーシュー、メンマ、のり、ナルト、ネギが美しく盛り付けられています。
一口スープを口に含むと、甘みを感じる優しい味わいが広がります。鶏や煮干しなど、さまざまな素材が混ざり合って生み出される深いコクが特徴です。
手作りのチャーシューも柔らかく、麺との相性も抜群です。
思わず「大盛りにしておけばよかった」と声が漏れるほどのおいしさです。
70年の味を守る決意
この味わい深い「醤油ラーメン」には、地域の人々の思いが詰まっています。蒲原館は70年もの歴史を受け継いでいるそうです。
蒲原館・瀧俊介店長:
先代の方がご高齢でお店を閉めることになったとき、自分たちの会社が蒲原にあるので「この有名店をなくしてはもったいない」と、先代から長い時間をかけて教えてもらいながら、この味にたどり着きました
地元企業が蒲原館を引き継いだのは2022年。長年愛されてきた味を守りながら、現在も丁寧に作り続けています。
世界的スターのふるさとの味
この味を愛した人の中には世界的スターもいるそうです。
店内を見回すと、あちこちにミュージシャン・久保田利伸さんの写真やポスター、そして直筆のサインが飾られています。しかも、日付の異なるサインが何枚もあります。
蒲原館・瀧さん:
利伸さんは地元が蒲原でございまして。2年前に来ていただいて、この店にはちょっと寄らなかったんですけれども、「頑張ってやってる? 」というお声をいただきました
蒲原出身の久保田利伸さんにとって、この店の味はふるさとの味。世界的なミュージシャンとして活躍し、さまざまな名曲を生み出してきた久保田さんが愛した味が、ここにあります。
久保田さんファンにとっては、ポスターやサインを見ながら味わう一杯は、また格別ですね。
新たに開発「塩チャーシューメン」
伝統の味を守りながら、新メニューの開発にも精力的に取り組んでいます。
中でも「塩チャーシューメン(900円)」は、「醤油ラーメン」と人気を二分する看板メニューです。
塩ベースの澄んだスープに、たっぷりのチャーシューが乗った一杯は、「醤油ラーメン」とはまた違った味わい。こちらもぜひ試してみたい逸品です。
70年の歴史を持つ味を受け継いだ蒲原館。先代から教わった技術と、地元を大切にする心が生み出すラーメンは、シンプルながら深い味わいでした。
■店名 食堂 蒲原館
■住所 静岡市清水区蒲原堰沢433
■営業時間 昼11:00~15:00
夜17:00〜20:00
■定休 月曜夜
■問合せ 054-385-2233