「桑の実に鯉が好反応!」河川でのウキ釣りで80cm級頭に良型コイが連発【埼玉・新河岸川】
5月から6月にかけて数回、埼玉県朝霞市の新河岸川でコイ釣りを楽しんできた。季節ならではの釣り方を取り入れながら、楽しいコイ釣りを満喫できた釣行をレポートしよう。
新河岸川でコイ釣り
新河岸川は、荒川水系隅田川の支流にあたり、埼玉県南部を流れる一級河川である。数多くの支流が存在し、中でも柳瀬川や黒目川もその支流に含まれる。東京都内に入ると隅田川に合流し、メーターオーバーの淡水魚やシーバスなどの遡上魚を含め、大型魚も期待できる釣り場だ。
また、汽水域では海とつながっているため水位に変動があり、潮の影響も受ける。釣行の際は潮位表を確認しておきたい。今回の釣り場も水位の変化があるため、状況にあわせて釣り方を工夫することが釣果に影響を与える。
タックル
・竿:プロマリン ブルーベイ磯 4号360
・リール:ダイワ クレスト LT6000番
・ライン:kurosawa PE4号〜8号
・ハリ:がまかつ 鯉鈎20号(1本針:桑の実/2本針:パン)
・エサ:セブンイレブン うるもち食パン、熟した桑の実
ロング流しエリアと難所エリアで釣る
筆者としては、もっと楽にコイが釣れる河川はいくつもあるのだが、4月下旬にわりと重量感のあるコイが釣れたこともあり、そこからほど近い隣市のエリアへ期待感を持って向かった。
今回は、2年前にロング流し釣りが楽しめたエリアと難所エリアの2箇所で釣りを行うことにした。とくに「楽しく釣れればそれでいい」という気持ちではあるが、もし80cm級や8kg級が出れば御の字である。
初日に8kg超えコイ登場
5月2日、中潮の満潮時に現地に到着し、まずは難所エリアでショート流し釣りを楽しんだ。開始から20分ほどで、常連のルアーマンの方が声を掛けてくれたちょうどそのとき、「ドゴーン!」という轟音とともに竿が大きく曲がり、本命のアタリがきた。
その方が取り込みを手伝ってくれ、無事に陸揚げすると、明らかに8kgは超えていそうな太さのコイ。検量の結果、8.37kgと、いきなりの目標達成。写真撮影までしてもらい、感謝しながらリリースした。
もはやこの1尾で満足感は十分だったが、辺りの気配が消えたので下流へ移動し、もう1尾追加。結局、半日も釣りをせずに帰宅することとなった。
2日目は桑の実エサに連発
6月4日、小潮の干潮時に到着し、難所エリアの下流で「桑の実作戦」を試すことにした。5月からは新規開拓をメインに動いていたのだが、その中で桑の実を食べまくるコイに何度か遭遇していたためだ。
今回の仕掛けは、ウキを直結して針を結び、エサをつけるだけのシンプルな構成。熟した桑の実は沈むが、そのまま流してみると、あっさりコイがヒット。タナは水深や魚の泳層を考慮して調整しながら流していった。
リリース直後の次投でもヒット。さらに、3投目も即ヒットして、笑いが止まらない釣りに。いっそ釣れなくなるまで続けてみたところ、1時間で5尾のコイが釣れた。
最終的には3時間で6尾のコイが釣れ、しかもすべて桑の実エサによる釣果。非常に楽しい時間を過ごすことができた。
3日目はパンに80cm級がヒット
6月7日、中潮の干潮2時間前に到着し、今回はロング流し釣りのエリアで、パンをエサにじっくり遊んでみることにした。
筆者の中で「ロング流し」とは、最低でも50m以上エサを流すスタイルを指している。別河川でソウギョを狙う際には、150m流すこともあるほどだ。
この日は幸先よく、開始から30分で70cmクラスのコイが、勢いよく流れるパンに喰らいついてきた。豪快な向こうアワセでヒットし、強い引きを存分に楽しませてくれた。
1投1投が長いため、流しミスや仕掛け回収時の岸際の引っ掛かりに注意が必要で、意外と時間の経過も早い。2尾目も72cmで、強烈な引きを堪能できた。
110mロング流し
干潮が近づき流しにくくなってきたが、撒きパンに反応する個体がいるため流し続けた。エサを流すこと約110m、突如として大きな水飛沫が上がり、ドラグが鳴り響きながらラインが出されていく。
残り15m付近でようやく走りが止まり、魚は対岸へ移動。時間をかけて慎重に寄せてみると、80cmクラスの美しい個体が姿を現した。「もうこれで十分」と思えるような1尾だった。
帰りがけ、上流のコイが数尾見えるエリアでパンを浮かせて釣ってみると、65cmのコイがヒット。これが最後の1尾となり、締めくくりにふさわしい“上がり鯉”となった。
今後の展望
お気楽な3日間の釣行だったが、レギュラーサイズのコイに加え、80cmクラスや8kg超えといった見応えのある魚も遊んでくれて、非常に満足のいく結果となった。
新河岸川周辺はコインパーキングも多く、車での釣行が多い筆者にとってもありがたい環境だ。昨年までは年1回か2回ほどの訪問だったが、今回は数週間のうちに3回も足を運んでしまった。今後も時間を見つけて、ぜひまた釣行したいと思う。
<なおぱぱ/TSURINEWSライター>