Yahoo! JAPAN

【茅ヶ崎市】有害鳥獣回収が増加傾向 処分委託料増加で補正予算154万円

タウンニュース

鳥獣回収が増加傾向

茅ヶ崎市は現在開会中の市議会定例会に動物愛護管理事業費として154万円を補正予算に計上している。タイワンリス(和名=クリハラリス)など鳥獣の回収件数が増加傾向にあり、下半期の委託料が不足する見込みのため、関連する費用を増額するもの。

市保健所衛生課によると、茅ヶ崎市内でもアライグマやハクビシン、タイワンリスなどに「農作物をかじられた」といった生活被害の報告が多く寄せられている。これに対し市では箱罠を無償貸与するなどして対応しており、現在、90個超が稼働中という。

回収した鳥獣は平塚市の業者に委託し、動物愛護の精神に則り炭酸ガスで安楽殺する。

上半期(4〜9月)の回収件数は、タイワンリス39件(前年比15件増)、アライグマ24件(前年比9件減)、ハクビシン21件(前年比2件減)、タヌキ16件(前年比8件増)、アナグマ6件(前年比6件増)で合計95件となり、前年比7件増となった。

市は当初、今年度の処分件数を180件と見込んでいたが、タイワンリスは冬場に増加する傾向にあることなどから、250件に修正。事業費が不足する見込みとなったため、補正予算に費用を計上した。

県内で増加傾向

諸説あるが、タイワンリスは動物園やペットとして飼われていたものが野生化したとされる。かわいらしい見た目とは裏腹に、農作物や電線をかじったりするなどの被害が後を絶たない。

横須賀三浦地域では特に多く観測されており、鎌倉市では09年に防除実施計画を策定するなど、対策を本格化させている。同市では23年に2861頭が捕獲された。

神奈川県でも昨年3月に防除実施計画を策定。22年には5952頭を捕獲した。

茅ヶ崎市内での捕獲数は15年までは年間10頭に満たなかったが、翌16年に25頭を記録。その後は増減があるものの増加傾向が続く。市担当者は「鎌倉や藤沢から市北部の山林を伝ってきているのでは」と推測する。

アライグマも同様に横須賀三浦地域と横浜・川崎地域での捕獲が多く、県全体では17年から右肩上がりで捕獲数が増えており、21年には2203頭を捕獲している。

鳥獣被害に関する相談は同課【電話】0467・38・3317へ。

手前がタイワンリス用の釣り餌式箱罠、後ろがそれ以外用の踏み板式箱罠

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. <挨拶できない大学生>ごちそうになったお礼すら言えない子どもの友達。注意するほうがいい?

    ママスタセレクト
  2. 【速報】星野リゾートが福岡初進出!門司港レトロに「BEB5門司港 by 星野リゾート」誕生|2026年7月24日開業

    行こう住もう
  3. Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

    おたくま経済新聞
  4. 【バブアー×ポール・スミス】英国2大ブランドの初コラボとなる至極のコレクションが登場!

    Dig-it[ディグ・イット]
  5. 【米子市】Pasta&Sweets KASANE|特別な日級のクオリティなのに普段使いもできちゃう!大満足の生パスタランチが絶品

    tory
  6. 【新店あり】年末のお店探しに!オススメの居酒屋と寿司屋を紹介です!【旭川市】

    asatan
  7. 旭川発!新千歳空港で食べたいグルメ3選

    asatan
  8. 歴史ある「大谷球場」を再び地域の拠点へ。北九州下関フェニックスがクラウドファンディングを実施中

    キタキュースタイル
  9. 【開成町】開成町役場で浅田政志氏の写真展 町内で撮影

    タウンニュース
  10. 【横浜市神奈川区】神奈川大学野球部・金子京介選手が楽天へ、育成4位で契約合意

    タウンニュース