【平屋のルームツアー12選!】坪数別にご紹介
家づくりの際、いま話題の平屋住宅にするか2階建てにするか悩む方も多いのではないでしょうか。平屋は家族とのコミュニケーションがとりやすいというメリットがある反面、1階ですべての居住スペースが完結するため間取りは難しいというデメリットもあります。
今回は、いま話題の平屋住宅をルームツアー!動画や写真とともに、平屋の実例を坪数別にご紹介します。ぜひ家づくりの参考にしてみてください。
15~19坪台の平屋
20坪未満の平屋は、1~2人暮らしの方や小さな子どもがいる3人家族の方におすすめ。1LDK(リビング・ダイニング・キッチン+1部屋)や2LDK(リビング・ダイニング・キッチン+2部屋)の間取りが多いといわれています。
【17坪】ミニマルで趣味に特化した2LDKの平屋をルームツアー
間取りはこちら。趣味のピアノを楽しめる工夫がたくさん詰まった平屋となっています。
ポイント①シューズボックスで玄関をすっきりと
玄関はシューズクロークではなくシューズボックスを導入し、玄関に使うスペースを削減しています。靴以外も収納できるシューズクロークは便利なのですが、玄関スペースが狭くなってしまうというデメリットも。
収納する靴の量や家族構成に合わせて、シューズクロークとシューズボックスのいずれかを選択するとよいでしょう。
ポイント②15.8帖の広いLDK
趣味のグランドピアノを置けるよう、リビングは15.8帖と広めに設定。グランドピアノを安全におけるよう床下に補強材を敷いている点もポイントです。
ポイント③背面キッチンで空間を広く
対面キッチンではなくあえて背面の壁付けキッチンにすることで、キッチンスペースを上手に削減。キッチンとリビングでメリハリをつけるため、腰の高さに合わせて板材を貼り付けた「腰壁」を採用しています。
キッチン上部にはロールカーテンを設置。油分などを含む水分がグランドピアノに届かないよう配慮しています。
【19坪】ペットとのんびり暮らす平屋をルームツアー
間取りはこちら。ペットを飼っている方必見の家づくり術もご紹介します。
ポイント①玄関に大きなFIX窓を設置
玄関には大きなFIX窓を設置し、帰宅した際にペットの猫がお出迎えしてくれるよう工夫しています。FIX窓とは開閉できない固定された窓のこと。ちょっとした遊び心で、毎日家に帰るのが楽しくなりそうですよね。
ポイント②畳スペースが素敵なLDK
リビングには畳スペースを設置し、のんびりと足を伸ばせるスペースに。
ダイニングとリビングの間には床用コンセントを差し込み、携帯を充電したり調理家電をダイニングで使えるように工夫しています。
ポイント③廊下を仕事場として活用!?気軽にメモできる内装材
LDKから主寝室につながる廊下の壁には「エマウォール」というホーロー内装材が張られています。ホーローとは食器類などによく使われる、表面がガラスのようにつるつるな素材のこと。家の壁面などに取り入れると、家の中で自由に絵や文字を書けるようになります。
エマウォールを廊下に取り入れ、仕事に活用している点がポイント。ちょっとした業務のメモやスケジュールなどを壁に書いたり消したりすることで、仕事の効率がぐっと上がります。
ポイント④引き込み戸を設置して両端に家具を配置しやすく
脱衣所の扉は引き込み戸を採用しています。引き込み戸とは、壁と壁の間に扉が引き込まれる作りになっているドアのこと。引き戸と違って扉が完全に壁の中に入るため、両側に家具を置きやすくなっています。
壁に収納スペースがあって引き戸を施工できない場合でも、引き込み戸であれば解決できることも。通常の引き戸であれば片側にしか物を置けませんが、引き込み戸にすることで扉の両端に収納などを置くことも可能になります。
20~24坪台の平屋
20坪前半の平屋は、1人暮らしや2~3人家族の方におすすめ。2~3LDKの間取りが多いといわれています。
20~24坪台の平屋の実例をご紹介します。
【22坪】将来的には二世帯住宅にも!3LDKの平屋をルームツアー
間取りはこちら。プライバシーを配慮した間取りのポイントもご紹介します。
ポイント①廊下のスペースを抑えつつプライバシーに配慮した間取りに
玄関に入ってすぐ左側に主寝室、右側にLDKを配置し、廊下がなくても各部屋を行き来できる間取りに。
平屋は家族とのコミュニケーションがとりやすい一方、プライバシーを確保しにくいというデメリットもあります。主寝室とLDKの間に距離を置くことで、プライバシーを確保できます。
ポイント②大きな掃き出し窓で開放感のあるLDK
15.1帖のリビングは、大きな掃き出し窓を2つ設置して開放感のある広々とした空間に。白を基調とした内装に深いブラウンの家具がよく映えます。床材や壁を白に統一することで、視覚的にもすっきりとシンプルな印象になりますよね。
また掃き出し窓を東側に設置することで日光を多く取り入れられるため、明るいリビングに仕上がります。
ポイント③将来間仕切りで二世帯住宅も見越した洋室
洋室は紺×白でシックに仕上げており、LDKとのメリハリがついた部屋に。現在は子ども部屋として使っていますが、将来的には二世帯住宅にもできるよう将来間仕切りを設置している点がポイントです。
【24坪】夫婦2人でゆったり過ごす1SLDKの平屋をルームツアー
間取りはこちら。夫婦2人でゆったりと過ごすポイントが詰まった平屋となっています。
ポイント①畳スペースを設置した広々LDK
LDKには畳スペースを併設し、足を伸ばしてくつろげるスペースも設置しています。LDKは用途を限定しないスペースにすることで、使い勝手のよい空間に仕上がります。
リビングは勾配天井にし、開放感のある雰囲気に。家族みんなが集まるスペースだからこそ、ゆったりと過ごせる空間づくりにこだわりたいですよね。
ポイント②壁をくり抜いて収納スペースを確保
脱衣所の収納スペースは壁をくり抜いて設計し、場所をとらないつくりになっています。収納スペースを見越して設計することで、スペースを有効活用できます。
脱衣所のくぼんだ収納スペースの裏側にはウォークインクローゼットを設置。通常のクローゼットは部屋の角がⅬ字型になっており、服をかけられないデッドスペースが生まれてしまいますよね。壁の凹凸を活用することでデッドスペースを解消できます。
設計段階から暮らしを見据えることで、より使い勝手のよい住宅に仕上がります。
25~29坪台の平屋
20坪台後半の平屋は2~4人家族におすすめ。間取りは2LDKから3LDKに加え、納戸などのサービスルームも取り入れられるでしょう。
20坪台後半の平屋を見ていきましょう。
【27坪】暮らしやすさ優先!バランスが整った平屋をルームツアー
間取りはこちら。プライバシー・実用性・デザイン性など、家づくりに欠かせない要素についてバランスのとれた平屋になっています。
ポイント①雨が入らないひと工夫
平屋の屋根とカーポートの屋根をあえて被らせることで、雨が入り込まないよう工夫しています。屋根付きのカーポートを設置しても、玄関からカーポー
トまでの動線で雨に濡れてしまうこともありますよね。
屋根のひと工夫で、雨天時も快適に家へ出入りできます。
ポイント②モノトーンでクールにまとめたLDK
LDKは黒、白、グレーを基調にモノトーンでシックにまとめています。差し色のブルーのソファで、メリハリのある素敵な空間に仕上がっています。
ドアはハイドアを使用し、高級感を演出。広々とした空間に仕上がっています。
ポイント③各部屋の間を収納で区切る
2部屋の洋室とLDKそれぞれに収納スペースを設けることで部屋と部屋を区切り、プライバシーを確保しています。平屋のデメリットを上手く解消しているだけでなく、収納スペースも充実させる間取りに。
平屋の特性を考慮して家づくりを行うことで、暮らしやすさが長く続く平屋を実現できます。
【29坪】バイク好きの方必見!子どもも大人もワクワクする平屋をルームツアー
間取りはこちら。バイク好きの方必見の平屋をご紹介します。
ポイント①バイクを収納&魅せられる広々玄関
玄関ドアは左右両端から開く「親子ドア」を設置。バイクをそのまま玄関に入れやすいよう工夫しています。
また、玄関には手洗い場を設置。帰宅後すぐに手を洗えるだけでなく、バイクのメンテナンス後も家の中へ入る前に手の汚れを落とすことができるように。
玄関とリビングをつなぐリビング扉はガラスを張り巡らせています。バイクを魅せるつくりで、おしゃれな雰囲気に仕上がっています。
ポイント②子どもも楽しいLDK
玄関から直接LDKにつながる間取りで、バイクを魅せる間取りになっています。
天井を高くして見せ梁を設置し、広々とした雰囲気に。梁にはフックを取り付け、ハンモックを吊り下げられるよう工夫している点もポイントです。
大人も子どももワクワクできるような空間になっていますね。
ポイント③決め手はロールカーテン!効率的な空間の分け方
LDKの奥には部屋干しスペースとクローゼットを配置し、乾いた服をそのまま収納できるよう工夫しています。
LDKと部屋干しスペースを分けられるよう、2つのスペースの間にロールカーテンを置いているのもポイント。効率的に空間を分けられるのです。
30~34坪台の平屋
30坪台の平屋は、4人家族の方におすすめ。4LDKの間取りにウッドデッキやテラスなどを追加したり、クローゼットといった収納スペースを充実させることも可能です。
30坪台前半の平屋をご紹介します。
【30坪】テイストをアメリカンに統一!4LDKの平屋をルームツアー
間取りはこちら。LDKと子ども部屋の位置が素敵なカリフォルニアテイストの平屋となっています。
ポイント①子ども部屋の扉を開けると…広々LDK
子ども部屋と併設しているLDKは、扉を開けるとより開放的な空間に。子ども部屋とLDKは引き戸を使って区切ると、よりLDKの使い方や印象が広がります。
扉2枚分の子ども部屋は、将来間仕切りで個室にできるよう工夫されてい
るのもポイント。子どもが大きくなったときに自分の部屋を持てるよう配慮しています。
ポイント②庭や外構もカリフォルニアテイストでこだわりの住宅に
庭にはサッカーゴールやヤシの木を設置し、カリフォルニアテイストに仕上げています。思い切り遊べるような庭を設置できる点も、注文住宅ならではの魅力。
庭づくりにもこだわることで、テイストが統一されたおしゃれな住宅に仕上がります。
【32坪】旅館風!?優雅な4LDKの平屋をルームツアー
間取りはこちら。家事楽な動線+絶景が楽しめる平屋となっています。
ポイント①梁の配置を工夫して光のアートを取り入れたLDK
LDKは20.4帖で広くとっています。梁をあえてむき出しにし、照明を掛け合わせることで光のアートを再現。クロスの柄のようなおしゃれな雰囲気に仕上がっています。
リビング部分は勾配天井になっており、開放感をプラスしている点もポイントです。
リビングとウッドデッキを併設し、大きな掃き出し窓を2つ設置。リビングの壁一面が窓となっており、景観を楽しめるつくりになっています。
ポイント②あえて窓を低く設置して景観を楽しむ浴室
浴室の窓はあえて低めに設定し、浴槽に浸かった際に景観を楽しめるよう工夫しています。半露天風呂のような気分を味わえるため、日頃の疲れもとれてすっきりできそうですよね!
35~39坪台の平屋
30坪台後半の平屋は、4~5人家族におすすめ。4LDKに収納スペースや書斎なども取り入れることができます。
30坪台後半の平屋実例をご紹介します。
【35坪】子どもが楽しめる工夫盛りだくさん!3LDKの平屋をルームツアー
間取りはこちら。開放感のある中2階のLDKが素敵な平屋となっています。
ポイント①中2階を設置した開放的なLDK
LDKには中2階を設置し、空間を縦に使って広々とした間取りになっています。リビングには大きな掃き出し窓を2か所設置し、ウッドデッキに出られるような動線に。
平屋に中2階を設置することで、効率的に空間を分けられるだけでなくメリハリのあるおしゃれなスペースに仕上がります。
ポイント②眺めが最高!畳を取り入れた中2階
階段を数段設置して中2階を高い場所に設置すると、LDKを見渡せる空間に。
中2階には畳やカウンターも導入し、書斎代わりに使えたり、足を伸ばしてゆったりできるスペースとしても活用できます。
【37坪】オープンドアが魅力的な平屋をルームツアー
間取りはこちら。カフェのようなおしゃれな空間づくりが魅力的な平屋に仕上がっています。
ポイント①カフェ風でおしゃれなLDK
25帖で広々としたLDK。ダイニングテーブルだけでなくキッチン正面にカウンターも設置し、思い思いの過ごし方ができる空間を実現しています。
キッチン後ろには名古屋モザイクタイルの洗面台を設置。ブルーグレーのキッチンと調和し、よりおしゃれな雰囲気に。
リビングの隣にはカウンターもつくり、書斎スペースとしても活用できるつくりになっています。家族みんなが集まるLDKは、用途を制限しない間取りのつくり方をすることで使い勝手のよい空間に。
ポイント②キッチンは横動線で家事をしやすく
対面キッチンは家族の顔を見ながら調理できるというメリットがある反面、料理をカウンターに置いて反対側に回りダイニングに出す、という動線が面倒という一面も。
キッチンとダイニングを横一列にすると、調理後にそのまま横のダイニングに移動して料理を出す動線に。反対側に回るという手間が省けるため、家事が楽になります。
40~44坪台の平屋
40坪台の平屋は、4~5人以上でも広々使えるでしょう。4LDK~5LDKの間取りや、中庭・ビルトインガレージを設置することも可能です。
40坪台の平屋をご紹介します。
【40坪】生活動線にこだわった平屋をルームツアー
間取りはこちら。生活動線を意識した間取りづくりが魅力的な平屋です。
ポイント①天井を高くして開放感あるLDK
リビングはキッチン・ダイニングより天井を高く設定し、縦に長い広々とした印象を与えています。天井には梁をむき出しにして、シックな印象に。
インダストリアルな雰囲気にしながらも、かしこまることなくゆったりとくつろげるような空間になっています。
ポイント②主寝室と水回りスペースの間にウォークスルー収納を設置
主寝室の手前にウォークスルー収納を設置し、寝室を出てすぐに着替えられる生活動線を確立。水回りスペースからも近いため、洗濯した衣類をウォークスルー収納に片付けてそのまま寝室につながるという生活動線が確保されています。
ポイント③中2階にシアタールームを設置
平屋に階段を設置して中2階をつくり、家族で映画を楽しめるシアタールームに。秘密基地のような空間で、毎日の生活が楽しくなりそうな部屋になっています。
【42坪】二世帯で雰囲気をがらりと変えたおしゃれな平屋をルームツアー
間取りはこちら。一部共有型の二世帯住宅となっており、各世帯の暮らしやすさを取り入れた平屋となっています。
ポイント①大家族でも使いやすい広々玄関
玄関は親世帯と子世帯の共用部分にしているため、スペースを広めにとっています。オープン型のシューズクロークで靴や傘、アウトドア用品も収納しやすい間取りに。
ポイント②親世帯のLDKは和モダンな雰囲気に
親世帯のLDKはステンドグラスがアクセントになった和モダンな雰囲気に。深いブラウンの木材と畳スペースがマッチしており、高級感あふれる空間に仕上がっています。
ポイント③子世帯はナチュラルでかわいい雰囲気に
子世帯のLDKは淡いピンクのドアや水色のタイルを用いたキッチンなど、淡い色を組み合わせてナチュラルかわいい雰囲気に。
親世帯のLDKとの対比が素敵な住宅になっています。
まとめ
今回は、坪数別に平屋の事例をご紹介しました。ルームツアーを動画や写真を用いて確認することで、家づくり・間取りづくりのヒントを把握できます。
多くの事例を参考にしながら、納得のいく家づくりをしていきましょう!