吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【泣きのリベンジin片倉ダム#4】
テーマは「泣きのリベンジin片倉ダム」。前夜に降った大雨でダムが放水を始めた。流れに苦戦する人が続出し吉田もその渦中に巻き込まれた。このまま沈黙してしまうのか。
流れに苦しめられる
吉田康雄
「食いアタリだと思ったんですけどねー」
9時4分、せっかく乗せた良型だったが水面を割るとハリ先は鼻に掛かったスレ。吉田いわくアタリは100点満点だったというが、よすぎてスレということも珍しくはない話だ。だがエサの近くに寄ったことは紛れもない事実なのだから、まだまだチャンスはあるかもしれない。
吉田康雄
「そうですね。気を取り直して頑張ります」
ところが再開して間もなく、ウキが強く右に流れ始める。風はほとんど吹いていないので、どうやら湖水流れが発生した模様だ。
ダムサイト付近で朝から強かった流れが、ここにきて親水公園エリアまで広がったのだろう。当然だが触りは激減し、それどころかウキが斜めになるほどの流れで釣りにならない。
吉田康雄
「これは厄介なことになりましたね」
朝イチでダムサイトに入った人は流れに降参し一人二人と移動しているが、なおも粘った人のなかには47cmを上げた人がいると報告があった。つまり吉田も可能性がゼロなわけではない。
どうする?流れのない所に移動するかい?
吉田康雄
「移動と言っても流れない所がどこなのか見当もつきません。それにここよりも流れがきついダムサイトで47cmが出てると聞いては、おめおめと尻込みできないですよ。
エサはマッシュと凄麩
ところで今回のタックルだけど、エサとかは前回の亀山湖取材と同じ?
吉田康雄
「ハリなどのセッティングは同じですが、エサはまとめ役的な銘柄を抜いてマッシュポテトと凄麩だけにしました」
前回の亀山湖ではマッシュポテトのほかにマッシュダンゴ、1:1粉末マッシュ、それにふぶきをブレンドしてたよね。それらをすべて抜いて凄麩だけにしたわけね。
吉田康雄
「はい。水温が高い時期なのでマッシュポテトだけでもネバリは出せるんですよ。凄麩を入れたのは集魚力を補うのとボソ感を出すためです」
なるほどね。でも先月だって水温は高かったと思うけど?
吉田康雄
「はい。持たせやすさを意識したんですが結果がイマイチだったのと、亀山湖よりも片倉のほうがタナが浅いので練っても重さがあまり出ないエサにしたかったんです」
なるほどね。まあ結果が出てないところは今でも変わりはないから、それが実を結ぶように早く大物を仕留めてくれよ!
まあそうは言ってもこの流れではどうしようもない。流れが少しでも収まった時がチャンスだから、それをひたすら待つしかないか。
46.3cmキャッチに歓喜
そんな吉田にチャンスが巡ってきたのは、流れが若干だが穏やかになった14時30分を過ぎてからだった。
触っているのに落とさないと舌打ちを繰り返していた14時55分、タナをウキ1本分浅くした直後にズバッ。前回のこともあるのでぬか喜びせず、水面を割るまでは真剣な表情で魚とのやりとりを楽しんでいる。
どうやら食ってるみたいじゃない!しかも型もまあまあだ。
上あごセンターで上がってきたのは明らかな尺半超え。だがどう大きく見積もっても50cmには届かない。落とさないように舟のうしろに回って慎重に検寸。
吉田康雄
「すいませーん。46cmちょっとでした。これでは関口さん写真撮ってくれないですよねぇー」
おいおい、そんなこと言うなよ(笑)。せっかく釣ったんだからそこでブツ持ちしてくれよ。
15時55分にも42cm級を追加したものの、結局昨年の記録も超えられず納竿時刻を迎えた。
吉田康雄
「亀山湖があまりにも不甲斐なかったので片倉でリベンジさせてもらったのですが、結果を出せず悔しいです」
まあ生き物相手の釣りだから、こればかりはどうしようもない。それよりオデコにならずに済んでよかったじゃない。今日は流れに苦戦した人が多く、オデコ続出だったみたいだから。よく頑張ったほうじゃないかな。お疲れさん。
次回は「マゼヒゲをエンジョイ!」です。
<週刊へらニュース編集部・関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2024年9月27日号に掲載された記事を再編集したものになります。