クリームクレンザー「ジフ」の意外と知らない“使用NGスポット”「知らずに使うところだった…!」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。キッチンの油汚れやコゲつき、水まわりの掃除にも強い、クリームクレンザーの「ジフ」。家中の掃除に使える便利なクリーナーですが、使用上の注意事項もあります。ここでは、“じつはダメだった”「ジフの使用NGスポット」をご紹介します。
NGその1.トイレの便座(樹脂加工面)
ジフに使用されている研磨材は天然成分です。そのため、通常のクリームクレンザーでは掃除できない場所のお手入れにも使えます。
ただし、研磨力はあることを忘れてはいけません。傷つく恐れがあるため、プラスチック製品全般は使用NG。トイレ掃除には使えますが、樹脂加工が施されている便座部分は使用NGです。
ジフでトイレ掃除をする場合は、便器内(陶器)部分のみのお手入れにとどめましょう。
NGその2.フッ素加工のフライパン
フライパンのコゲ付きを落とすのに、ジフを使うのは問題ありません。注意すべきなのは、「フッ素加工」が施されていること。
表面にフッ素加工のあるフライパンは、ジフでお手入れするとコーティングが剥がれる恐れがあります。
フライパンに限らず、ジフはフッ素・樹脂加工の製品については使用NGです。フライパン外側のコゲを落とす際は、フライパンの表面につかないよう注意してください。
NGその3.フローリング
フローリングと言っても種類はさまざまですが、素材を問わずジフの使用は控えるのが無難です。ジフは水がしみ込む木材には使用できませんし、研磨剤が塗装やコーティングを剥がす恐れがあります。
無垢フローリング、複合フローリングどちらの場合も、研磨剤入りのクリーナーは使わないようにしてください。床の黒ずみが気になる場合は、ウタマロクリーナーなどの住宅用中性洗剤でこまめに拭き掃除する習慣をつけると、しだいに落ちますよ。
使用NGなもの覚えておこう
家中の掃除に使える「ジフ」ですが、研磨剤が入っていることを忘れてはいけません。
通常のクリームクレンザーよりも幅広い用途で使える便利さはありますが、あくまでも”傷つきにくい”というだけ。
研磨すると劣化する場所については、ジフであっても使えません。使えない場所はしっかりと把握して、ただしい方法で掃除に役立てましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア