【西武】豊田清投手チーフコーチインタビュー 復活を期す髙橋光成に「もう一度初心にかえってやってくれ」
5月27日放送のライオンズナイターでは、上毛新聞敷島球場(前橋市)で行われた西武―楽天7回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの豊田清投手チーフコーチにインタビューした模様を放送した。復活を期す髙橋光成の今シーズンの状態について訊いた。
――今シーズンの髙橋光成を間近でご覧になっていていかがですか?
豊田「キャンプからしっかりやってくれているところは昨シーズンまでと変わらないのですが、皆さんも見てわかるように、少しスリムになったかなというところが最初の印象です」
――スリムになってよくなったということですか?
豊田「いやこればっかりはわからないです。体重が増えても、例えば100 m走で同じタイム走れるならいいと思いますし、体重が増えて、投げるスピード(球速)が変わらないのであればそのままでもいいのではないかと思います」
――髙橋光成の場合はどうだったのでしょうか?
豊田「昨シーズン、体重を増やしたときには動きも悪かったですし、肩を痛めたこともあったと思いますが、なかなか球速とあと出力が出てこなかったというところで、本当に厳しい1年だったと思います」
――現時点で、去年のトータル防御率3. 87よりも防御率2. 93で1点ほどよくなっています。これをデータとしてご覧になっていかがですか?
豊田「投げている内容が全く違うのかなという感じで捉えています」
――投げている内容が全く違う?
豊田「はい。昨シーズンに関しては出遅れたということもあったので、バッターが打ち損じてくれればいいなというような投球に見えました。そのことに関してはキャンプの最初に少し話をして、当たり前のことですが、がむしゃらにというか、めちゃくちゃというわけではないのですが、しっかりバッターに向かっていくことと、あとは野球に没頭してくれという話をしました。投球ばかりに頭がいったりすることや、このバッターをどう抑えればいいかというところばかりに目がいっているので、例えばファースト側にボールが飛んだらすっとベースカバーに入るとか、バックアップをしっかり目を切らずにするとかという部分で、『もう一度初心にかえってやってくれ』という話はしました」
――いつの間にか勝てなくなっていて、その辺の余裕が徐々になくなっていったのでしょうか?
豊田「そうだと思います」
――試合前、髙橋光成にどのような言葉をかけてマウンドへ送り出しますか?
豊田「群馬開催です。ここでまだ勝ち星はついていないと思うので、何としても群馬で勝利を飾ってくれと、もうそれだけだと思います」
※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー