第57回全日本大学駅伝【レース後取材】順天堂大学・長門俊介監督
━━レースを振り返って、どのような評価でしょうか。
「本当は前半からもっといい位置で流れていきたかったが、他大学がすごく強く、思ったよりもいい位置で進められなかった。ただ、思ったよりもいい位置で進めれなかったですが、盛り返していく、各区間で役割をちゃんと果たせる選手が揃ってきている。予選会の時にも総合力はついたなという感じがして、パンチ力は少し足りないところだったが、総合力でシード権まで持っていったなという印象です」
━━1区から吉岡(大翔)選手が積極的な走りをしたが、そのあたりはいかが。
「1区起用はもったいないかな、というところはあったが、もっと彼の特性を活かして、集団をばらすようなレースをしてほしかった。行かせてもらえなかったのか、結果的にはそこまで大きな差は作れず。でも本当にいい、安定して見られる選手だったので1区に起用しました」
━━一時的にシード権圏外にこぼれる瞬間もあったが、その次に走る選手にどのような指示を出していたか。
「とにかく自分たちのやるべきこと、前が離れても後半に確実に拾っていこうということで声をかけていました」
━━予選会が終わってすぐの試合だったが、そのあたりの疲労感はいかがか。
「予選会は失敗しないように守りのレースをさせていた部分もあったので、余力があったというか、ある意味頼もしいなという感じはこの2週間受けていました」
━━パンチ力が足りていないという話があったが、パンチ力を増やすために残り箱根駅伝まで2ヶ月どのような練習を進めていくか。
「1人ひとりのレベルと、あとは特性を磨いていき、パンチ力は1人の力ではなく全体的な部分と区間の特性を活かしながら全体で戦っていきたいと思っている」
━━個性を伸ばすして適正を作る形ということか。
「箱根駅伝は特殊区間もあり、フラットなところが少ないので、彼らがいい役割、いい仕事ができるように配置していきたいと思っている」
━━今日、誰か1人MVPをあげるとすれば誰になるか。
「やはり6区のキャプテン石岡(大侑、4年)ではないか。シード権圏内に入ってくれたのでよかったと思う」