【東京・学芸大学】シードルとガレットが楽しめる「CREPE by SIDER(クレープ バイ サイダー)」|りんごの魅力が詰まった新スタイルカフェ
学芸大学駅近くにオープンした、クレープとガレット、そして本場フランスのシードルが楽しめる「CREPE by SIDER(クレープ バイ サイダー)」。
木のぬくもりあふれる空間で、A WORKSと共作したクレープやシードルとの自由なペアリングを楽しめます。日常に心地よい“余白”をもたらす、今注目のお店をご紹介します。
鮮やかなグリーンの扉と開放的な印象の外観
東急東横線「学芸大学」駅から徒歩2分。高架下にひときわ目を引くグリーンの扉のお店が「CREPE by SIDER」です。
スタイリッシュなガラス張りの外観。そして店先にはスタンディング用の小さなテーブルが置かれていて、思わず足を止めたくなる、親しみやすい佇まいです。
ヨーロッパのバルを思わせる落ち着く空間
扉を開けて店内に足を踏み入れると、白と木を基調にした、ヨーロッパのバルのような洗練された空間が広がります。クレープやガレットを焼く香ばしい香りがふわりと漂い、思わず深呼吸したくなるような、心地よい空気感に包まれます。
リズムよく配置された丸い照明がやさしく灯り、シードルのラベルを使ったポップなポスターが印象的です。
“りんごを丸ごと活かす”という挑戦。この店に込めた、店主の想い
「もともとはキッチン家電の企画職だったんです。でも、食に関わる仕事がどんどんおもしろくなっていって。気づいたら、和食器を海外に広げる仕事に携わっていました」
そう話す店主が、フランスやドイツを訪れたときに出会ったのが、シードルというお酒でした。シードルとは、りんごを発酵させてつくる果実酒のこと。甘口から辛口まで幅広く、アルコール度数も比較的低めで、食事にもよく合うとされています。
街角のカフェやビストロで、人々が当たり前のようにグラスを傾けていた光景に、ヒントを見出したといいます。
「日本では摘果された未成熟なりんごが、当たり前のように捨てられている。でも、それって酸味や渋みが魅力にもなり得る素材なんじゃないか?って思ったんです」りんごをまるごと活かす。そんな海外のカルチャーを、日本にも根付かせたい。
そう考えた店主は、フランスのシードルブランドと直接契約を結び、輸入・販売まで自ら手がけることに。そして、シードルと、クレープやガレットを気軽に楽しめるお店として「CREPE by SIDER」がオープンしました。
まるで花束のような、色とりどりの”ブーケガレット”
最初に味わいたいのは、看板メニューの「ブーケガレット¥2,200(税込)」。
その名のとおり、まるで花束のように盛り付けられたひと皿は、運ばれてきた瞬間、思わず声をあげてしまうほどの、可憐なひと皿。
色とりどりの季節野菜と、沖縄の自家製ハム・ソーセージ専門店「TESIO」のホワイトハム、グラナ・パダーノチーズが、福井県産そば粉100%の生地にやさしく包まれています。ソースは、アリオリソース/ブラバスソース/アップルバルサミコの3種から2種を選べます。
今回選んだのは、爽やかな辛味のブラバスソースと、甘酸っぱいアップルバルサミコ。ボリュームたっぷりのお野菜とハムの塩味にどちらもピッタリと合い、最後まで楽しめるガレットです。
シンプルこそ、王道。フランス伝統の”ガレット・コンプレット”
もうひとつぜひ味わっておきたいのが、「ガレット・コンプレット」¥1,500(税込)。
フランス・ブルターニュ地方の“完璧”な組み合わせとして親しまれてきた、ハム・チーズ・卵の王道ガレットです。
使用するハムは、もちろん「TESIO」の自家製ハム。しっとりとした豚肉の旨みとコクが感じられ、絡めた半熟卵ととろけたチーズが、そば粉の香ばしい生地に絶妙にマッチ。
シンプルながら、食材ひとつひとつの丁寧な仕立てが伝わってくるひと皿です。
A WORKSとコラボした、とろけるりんごのデザートクレープ
デザートには、チーズケーキ専門店「A WORKS」との共作、「アップルキャラメルバタープレート」(¥1,500(税込))を。
りんごの蒸留酒“カルヴァドス”がほんのりと香るシュガーバターのクレープに、その時に旬でおいしいりんごを甘く煮詰めたアップルコンポート、ほろ苦い塩キャラメル、そしてふんわり酸味を感じるサワークリームが添えられています。
ひと口食べると、もっちりとした生地に染み込むバターの香りと、りんごの瑞々しさに感動。そこにキャラメルのコクと、サワークリームのさっぱりとした後味、まるでパフェを食べているようなおいしさです。
「甘いだけじゃない。余韻のあるクレープを目指しました」と話す店主の言葉の通り、記憶に残るひと皿でした。
りんごのいろんな表情に出会える、3種のシードル
お酒が好きな方には「フランスシードル飲み比べ」がおすすめ!
果実味と酸味のバランスがとれた【ブリュット】、甘い香りが広がる【デュー】、キリッと締める【エクストラブリュット】の3種は飲み比べることでしっかりと違いを感じることができます。
さらに、国産を中心とした3種類のシードルがタップでも提供されており、こちらは定期的に内容が入れ替わるのだとか。好みがわかってきたら、より個性のあるシードルにチャレンジするのも楽しみのひとつ。
お酒が苦手な方には、ノンアルコールの【ラシャス ジュド ボムペティアン】(¥850・税込)やりんごジュースなどもおすすめです。
クレープやガレットと、グラスに注いだシードル。
りんごの酸味や香りがふわりと重なって、ふだんの食事が少しだけ特別になるような時間でした。学芸大学の「CREPE by SIDER」で、そんなペアリングの魅力に出会ってみませんか。
WRITER:manami
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【SHOP INFORMATION】
SHOP:CREPE by SIDER(クレープ バイ サイダー)
ADDRESS:東京都目黒区鷹番3-4-25 GAKUDAI PARK STREET
OPEN:【月】11:00〜18:00【火・水・木・金・土・日】11:00〜22:00
CLOSE:不定休