丹波篠山の地層で発掘 新属新種の恐竜『ササヤマグノームス』の実物化石を展示 三田市
三田市にある『兵庫県立人と自然の博物館』で、9月3日に論文が発表された新属新種の恐竜『ササヤマグノームス』の実物化石とパネル3点が展示されています。展示期間は11月10日までの予定。
国内最大級の恐竜化石産地として知られる丹波篠山市の地層で発掘された『ササヤマグノームス・サエグサイ』。新属名は「篠山の地下に隠された財宝を守る小人」を意味し、新種名は発掘に大きな功績を残した故・三枝春生博士に因んで命名されました。
人と自然の博物館らの国際研究チームが該当する17個の骨を詳しく調べたところ、頭骨や肩骨の1つである烏口骨に他のどの角竜類にも見られない3つの特徴があり、トリケラトプスに代表される「角竜類」の新属新種であることが明らかになりました。
そんな『ササヤマグノームス』の化石は、これまで日本で発見された角竜類化石で最も保存状態の良い標本で、角竜類におけるユーラシア大陸最東端の化石記録でもある、古生物学的に非常に重要な存在なのだそうです。
<記者のひとこと>
同地層群では、2006年に竜脚類「タンバティタニス」が発見されてから、2013年には新属新種の哺乳類、2015年には新種のトカゲ類、今年の7月に新属新種認定された恐竜「ヒプノヴェナトル」など数多くの化石が発掘されています!「ヒプノヴェナトル」も現在『ひとはく』に展示中とのことですので、恐竜好きはぜひ足を運んでみてください。
展示期間
2024年9月4日(水)~11月10日(日)※予定
場所
兵庫県立人と自然の博物館 / フロア3階「兵庫の恐竜化石」展示室前
(三田市弥生が丘6丁目)
備考
神戸電鉄田園都市線フラワータウン駅より徒歩約5分
※フローラ88の駐車場に限り4時間まで無料で利用可能
問い合わせ
兵庫県立 人と自然の博物館
TEL 079-559-2001
FAX 079-559-2007