六本松に昼からお酒が飲める公民館のような店がオープンしたよ!
「デビ高橋の昼飲みでほろ酔い」の昼飲みとは、明るいうちからお酒を飲むという事で、ここではランチタイムや夜より少し早めの15~16時くらいからお酒が飲める店舗を紹介します。
2024年11月2日、六本松に昼からお酒が飲める公民館のような店がオープンした。「酒喫茶 白昼夢」は地域の人たちが、年齢や性別に関係なく、楽しく交流できる場所にしたいという店主の想いの詰まった店なのだ。
どうやらナポリタンやサンドイッチなど、喫茶店のメニューでお酒を飲むのがコンセプトで、店内は奥に2脚のイスがあるが、基本的に立ち飲みで、12人も入ればいっぱいになるコンパクトな空間だ。お客が多い時は、店内に入りきらずに店外の軒先にあるカウンターを使うこともしばしば。オープンして間もないのに大人気なのは、やはり店主が魅力的だからだろう。
魅力的な店主のいる立ち飲み店
店主の榎原 渚さんは、福岡生まれで20歳からオランダにあるホテルの日本食レストランで3年ほど働き、いったん帰国。しばらく福岡の大人気イタリアンで働いたのち、また海外へ。それから帰国してソムリエの資格を取得したりと、とにかくじっとしていられない性分のようだが、10年前に大名に「黄昏」という隠れ家的なワインバーをオープンしてから落ち着いた。1年半前に息子さんが生まれたことで、環境が変わったのをきっかけに、「酒喫茶 白昼夢」の構想を思いつき、クラウドファンディングで支援を募り、約200万円を集めてこの店をオープンした。
ここでの楽しみ方
ここは月曜日が休みなので、平日か土日の昼すぎくらいに1人か2人くらいで来るのがオススメ。15時~18時は混んでいるらしいので、避けた方が良さそうだ。
まずは「ビール ヒューガルデン 中」(1,000円)で喉をうるおそう。「ヒューガルデン」はベルギーの白ビールで、香りが華やかでフルーティな味わいだ。
渚さんは、とにかく明るい性格だから、初めての訪問でも大丈夫。彼女に何か飲み物をご馳走すると、持ち前のマシンガントークで雰囲気を和ませてくれること間違いなし。すぐに隣で飲んでる人を紹介してくれたりして、近くの飲食店などの地元ネタでみんなで盛り上がるという具合だ。
名物の「ブルーチーズトースト」(800円)は、ブルーチーズが苦手な人でも食べられる逸品で、使っているパンは六本松にある「マツパン」のものらしい。これにハチミツをかけると「オレンジワイン」(1,000円~)がすすむ。
小腹が空いたら「ナポリタン」(1,200円)を注文すると良いだろう。青唐辛子入りのナポリタンはピリ辛で酒のアテにもなる。
平日の昼から飲む人ってどんな人がいるのか渚さんに聞いてみたところ、県外のゲストハウスの経営者やIT社長など、「黄昏」の常連客から、地元のスナックのオーナーから主婦まで多種多様で個性的な人が多いとのこと。昼からボトルでワインを飲むような強者もいるのだとか。
ここには、渚さんの旦那さんが経営している「Basking Coffee」のコーヒーやソフトドリンクもあるので、アルコールなしでも大丈夫だし、店内は禁煙で、トイレにはおむつ交換台もあるので、子供連れでも安心して過ごすことができる。立ち飲み店でおむつ交換台がある店は非常に珍しい。これは彼女が母親でなければ思いつかない配慮だ。
そうそう、ここはチャージはないし、支払いにPayPayも使えるから財布を忘れてきても大丈夫。
さあ、老人には長時間の立ち飲みは厳しいので、ササッと1時間くらいで切り上げて、近くにあるラーメン屋に寄って帰ろう。
白昼夢
福岡市中央区六本松2-2-13 斎藤ビル1F
11:00頃~18:00頃
デビ高橋
福岡グルメや福岡ランチを紹介しているブログ「デビログ」を運営。「お肉博士1級」の資格も持ち、グルメ関連のキュレーター・講師・審査員を務めたり、福岡のテレビ・ラジオで活躍中。著書は「15年間毎日外食して、1万軒を食べ歩いた『デビログ』が見つけた福岡グルメの答え全100店」(KADOKAWA)。インスタID:devi_takahashi