猫が『食べながらしゃべる』4つの理由 やっぱり「おいしい♪」って言っているの?
1.ごはんが美味しくてたまらないため
ごはんの種類を変えたときは、特に猫の反応が気になりますが、完食してくれると飼い主さんにとっては喜びもひとしおでしょう。
ただし、猫は一度に全ての量を食べきれるとは限らないため、完食しないと少し心配になるかもしれません。
そんなときに、食べながらおしゃべりする姿が見られたなら、食事に満足してくれていると考えてよいでしょう。
また、匂いを嗅いでから食べ始めるまでの時間が短かったり、半目でうっとりと食べている姿が見られたりするのも、美味しいと感じているサインです。
一方、好みに合わないと、一切食べず見向きもしないという正直な反応を取るため、必要に応じて食事を改善してあげてください。
2.母猫を思い出しているため
子猫が親離れをするのは生後6ヵ月前後と言われており、それまでの間は母猫の母乳を飲み、ときには食事を与えてもらいながら、すくすくと成長していきます。
それらの記憶がよみがえり、食事中に母猫を思い出して鳴く猫もいるようです。
子猫だけに限らず、子猫気分が強い成猫も鳴く場合があります。
また、食事の直後に飼い主さんに向かって鳴く行動は、飼い主さんを母猫に見立て、ごはんに満足したことを報告していると考えられます。
報告を受けた場合は優しく反応し、存分に甘えさせてあげましょう。
3.自分のごはんだとアピールするため
実は、ごはんを食べられないように牽制するために鳴くこともあります。
もともと外で生活していた経験がある、多頭飼いをしているといった背景があると、唸り声として漏れ出てしまうのでしょうか?
筆者の実家には4匹の猫がいますが、お気に入りのペースト状のおやつが登場すると、興奮し、他の猫の分を狙おうとする様子が見られることもあります。
食事中は、どの猫も気持ちよくごはんが食べられるよう気にかけてあげましょう。
また、通常は無言でも、大好物のおやつ・生肉に近いようなササミなどに対しては狩り本能が働き、鳴くことがあるようです。
4.口や歯に痛みを感じているため
いつもとは様子が違う異常な鳴き声を出しているならば、健康上に問題が起きている可能性もあるでしょう。
口や歯に炎症を起こすと、食べ物が当たることが刺激となり、痛みを感じて声を出す場合があります。
たとえ食事中は普段どおりに見えても、口臭を感じたり、よだれが出ていたりするといった様子が見られる場合には、ご注意ください。
放置してしまうと、症状の悪化や食欲不振につながる恐れがあるため、飼い主さんの早めの気づきが肝心です。
日常的に歯磨きをしてあげると、それらの病気を予防することが期待できますので、積極的にケアを行ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
猫の食事中のおしゃべりから、ごはんの満足度や、子猫気分の一面を垣間見ることができます。
好物のごはんとなれば、誰にも取られまいと牽制の意味で鳴くこともあるようです。
ただし、鳴き声が異常な場合は、口や歯に何らかの痛みを抱えていることも考えられるため、注意してください。