やっぱり痛いのはイヤ! 分娩台で決意した無痛分娩
2歳と0歳の女の子のママライター“きのこ”です。1人目は29歳、2人目は32歳で出産しました。上の子がプレ幼稚園に行き始めて少し余裕がでてきたので、在宅ワークを始めました。
私は1人目を自然分娩、2人目を無痛分娩で出産しました。なぜ2人目のとき無痛分娩を選んだのか、その理由をお話します。
「1人目と同じ出産方法で」と決めていた妊娠初期
独身時代に赤ちゃんと接する機会があまりなかったため、1人目の時は両親のサポートを期待して里帰り出産を選びました。無事出産し、自然分娩で生んだときの痛みを忘れたころ、2人目の妊娠が発覚。
当初は、1人目と同様に2人目も里帰り・自然分娩で出産を予定していました。通院していた病院は無痛分娩に対応していましたが、追加費用がかかることやリスクを考えて、自然分娩を選びました。
2人目の妊娠時に上の子がまだ2歳だったこともあり、毎日の子育てに精一杯で出産方法を気にすることなく、妊娠中期まで過ごしていました。当時は無痛分娩のニュースが流れてもどこか他人事で、自分にはあまり関係がないことのように受け止めていたのです。
よみがえった記憶…。1人目出産時のつらかった痛み
夫のUターン転職に伴って引越しをしたのは、妊娠6ヶ月の時でした。日々の子育てや引越しでドタバタしているうちに、あっという間に里帰りの時期です。
予定日が近づくにつれて、私は頭のどこかで「次は無痛分娩で産んでみたい」と思うようになっていました。1人目のお産は陣痛6時間、分娩台に上がってから2時間。生まれるまで続いた陣痛は、これまで経験したことがないほどの痛みでした。
そのつらかった記憶を思い出してしまったのです。時には夢にまで出産風景が出てくることもあり、出産を考えるたびに痛みに対して恐怖を感じるように…。そこで、里帰りを前に初めて無痛分娩について夫へ話をしてみました。
夫や両親の「無痛分娩」に対する反応は?
しかし、夫の答えは「NO! 」。テレビで報道される無痛分娩のリスクや、追加でかかる費用の問題を指摘されたのです。1人目の出産が自然分娩で問題がなかったこともあり、残念ながら夫は同意してくれませんでした。あきらめきれない私は、里帰りの際に両親にも相談してみました。
しかし、家族の誰も経験したことがない「無痛分娩」という方法に同意してくれる人は1人もいませんでした。自分なりに無痛分娩についてネットや雑誌で情報を集めてみましたが、周囲の反対を押し切ってまで無痛分娩に踏み切ることができません。
産婦人科の先生にさえ相談をしないまま、出産予定日を迎えてしまいました。1人目がいることもあり、事前に計画していた陣痛促進剤を使って予定日に自然分娩することで出産は進んでいきます。
急きょ決意! 分娩台で無痛分娩に変更
しかし、促進剤の効果で微弱な陣痛が訪れたせいか、いよいよというタイミングで再び前回のお産の記憶がよみがえってしまったのです。土壇場になって不安になり、母親と夫に電話。そして助産師さんとも相談し、急きょ無痛分娩に変更してもらいました。
分娩台に上がり麻酔を打ちましたが、引き続き微弱な陣痛が感じられます。予定時間になって先生が分娩室に来たので、呼吸方法を15分程度練習。その後は、先生や助産師さんと普段通りの会話ができるほどの余裕がありました。
30分後、ついに娘が生まれました。その瞬間、私の口から出てきた言葉は、娘の髪の量の多さに驚いた「すごい!」の一言。言葉を発する余裕もなかった1人目の出産とは、まったく異なる体験でした。
妊娠40週で体重3150g、身長49cmの元気な女の子が生まれました。
私は痛みへの恐怖から、急きょ出産方法を「無痛分娩」に変更してもらいました。もっと早く相談していればよかったと反省しましたが、出産直前の決断を受け入れてくれた家族や病院のスタッフに感謝しています。
最初はマイナスイメージが強かった無痛分娩。しかし、第1子のときとは異なり、「怖い」「痛い」という感情よりも、喜びと感動を出産時に感じることができました。
[きのこ*プロフィール]
現在32歳の2児のママです。出産するまでは赤ちゃんと接する機会が少なく、現在進行中の子育てを通して大変さ、おもしろさ、楽しさを経験中。上の子がプレ幼稚園に行きはじめて少し余裕がでてきたので、在宅ワークを始めました。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。