なぜ夫は自ら命を絶ったのか?「最恐の心霊スポット」テーマに描く『ヌルボムガーデン』本編映像
韓国最恐の心霊スポットとは?
<韓国最恐心霊スポット>の都市伝説を題材に描き出す怒涛のホラー・エンタテイメント『ヌルボムガーデン』が、1月24日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開中だ。
韓国には“三大心霊スポット”として知られる恐怖の名所がある。その一つが、レストラン経営者の一家に降りかかった不幸な出来事と、いくつもの怪談が語り継がれる忠清北道堤川市の<ヌルボムガーデン>だ。
このスポットを題材にしたホラー映画の製作を熱望したのが、『女神の継承』『チェイサー』など名作のプロデューサーを務めてきたク・テジン。映画『ヌルボムガーデン』を自らの監督デビュー作として脚本も担当したテジンは、禁断の恐怖が渦巻くプロジェクトを実現させた。
「ヌルボムガーデン」が呼び込む恐怖
幸せな新婚生活を送っていたソヒの夫チャンスが、ある日突然、自らの命を絶った。ショックのあまり流産し、悲しみのどん底に突き落とされたソヒは、生前のチャンスが購入していた郊外の邸宅を相続することに。ソヒは姉ヘランの反対を押しきって、ヌルボムガーデンと名付けられたその家に移り住むが、引っ越し後まもなく奇怪な出来事が続発。
ある夜ソヒは家の中で、すでにこの世にいないはずのチャンスの姿を目撃したことこから、心優しかった彼が自殺に追いやられた理由を探り始める。やがて地元の女子高校生ヒョンジュが事情を知っていると確信したソヒは、数ヵ月前に失踪した彼女の行方を追うが、ヌルボムガーデンに取り憑いた邪悪な“何か”に脅かされていくのだった……。
不穏すぎる本編シーン解禁! 謎の男の目的は……
物語の舞台となる大きな庭=ヌルボムガーデンのあるこの家では、窓辺や物陰に正体不明の人影が出没。事故物件のマイホームを舞台にした、いわゆる“家系ホラー”であり、都市伝説、呪術、ミステリーなどの要素が巧みに絡み合いながら展開していく。
そんな本作から、このたび緊迫の本編シーンが解禁。美しい庭を徘徊する謎の男が不気味すぎる、この先の不吉な展開が待っているであろうことを予感させる恐怖映像となっている。
取り憑かれたら、生ける屍になっちまうぞ
自殺した夫が生前購入していた邸宅ヌルボムガーデンを相続し、ひとりで住み始めたソヒ。夫が突然自ら命を絶った理由も分からない中、家の中で見知らぬ人物が映る写真を見つけたソヒは、その写真を手掛かりに独自の調査を開始する。この本編映像が捉えるのは、そんなソヒが家を空けていた時、ある男(チョン・インギョム)がヌルボムガーデンの敷地内に現れる場面だ。
この男は呪術師で、この家を覆う忌まわしい呪いの存在をいち早く感知し、以前から周辺を徘徊していた。鐘の音を響き渡らせながら庭を歩きまわり、何かの大きな包みを庭に埋め始める。ソヒのためにヌルボムガーデンを訪れた姉のヘラン(キム・ジュリョン)がそれに気づき、男に声をかける。
作業を終えた男は「この家から出ていけ!」と、いきなりにしては不穏すぎる言葉を浴びせ、ヘランに名刺を渡す。しかも、「取り憑かれたら、生ける屍になっちまうぞ。用心しろ」と付け加えて……。この謎の男の不気味すぎる言動の理由は? この家に取り憑いた者の正体は? あまりにも謎だらけで、続く展開が気になる映像となっている。
監督「有名な巫女さんや儀式の場を訪れてインタビューしたことがある」
本作で脚本も手がけたク・テジン監督が、実存する場所を題材としたホラー映画を作ることにしたのは、この場所の名前に惹かれたのが理由だという。ヌルボムガーデンは韓国語で<常に春である>という意味を持ち、「こんなに美しい名前である場所で、なぜこのようなことが起きたのか……そんな皮肉を感じたのです」と語っている。
テジン監督は、本作で念願の監督デビューを果たす前、20年以上にわたり数々の作品でプロデューサーや制作スタッフとして韓国映画に関わってきた。「これまでいくつかのホラーやサスペンス映画に携わってきた中で、韓国で有名な巫女さんや儀式の場を訪れてインタビューを行ったことがあります。そのときに見聞きした話やイメージが頭に残っていて、今回の撮影にも役立ちました」と振り返っている。
『ヌルボムガーデン』は2025年1月24日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開中