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県高校総体 サッカー男子 苦しい時間帯を耐え抜き、大分鶴崎が3年ぶりの頂点へ 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

大分県高校総体 サッカー

6月2日 クラサスサッカー・ラグビー場

男子決勝

大分鶴崎3(0-0、3-0)0大分

 

 昨年度の全国高校サッカー選手権県予選、2月の県高校新人大会に続き、3大会連続で同一カードとなった決勝戦。今回も大分鶴崎が大分を3-0で下し、3年ぶり9回目の優勝を飾った。首藤謙二監督は「前半は準決勝(鶴崎工業戦)と同様に受けに回ったが、その悪い流れをしっかり耐えたことで、徐々に主導権を握ることができた」と試合を振り返った。

 

 5月31日の準々決勝から続いた3連戦。準決勝で延長戦を戦い抜いた疲労の影響もあり、試合の入りは重く、リベンジに燃える大分に主導権を握られる展開となった。大分の鋭いプレッシャーの前で思うようにボールを運ぶことができず、守勢に回った。だが、何度も訪れたセットプレーのピンチには、DF吉元俊輔(3年)を中心とした守備陣が体を張ってゴールを死守した。

 

 苦しい時間帯を耐え抜いたことが、勝負の分かれ目となった。首藤監督はハーフタイムに「相手へのプレッシャーを強めるように」と指示。相手陣内でボールを奪える場面が増え、持ち味のパスワークが機能し始めた。試合が動いたのは後半5分。右サイドからのサイドチェンジにより、FW木許央雅(同)が相手DFとの一対一の状況を迎えると、中へ切り込み右足でゴールネットを揺らした。木許は「得意の形だった。悪い流れを断ち切れてよかった」と喜びを語った。

 

先制点を決めた木許央雅

 

 先制したことで選手交代やポジション変更を重ねて反撃を試みる相手に対し、前がかりになった隙を見逃さなかった。後半15分に、DF山本一晟(3年)がハーフウェイライン付近でボールを奪うと、左サイドを駆け上がりグラウンダーのクロスをゴール前へ。逆サイドから走り込んだDF中西俊喜(同)が左足で冷静に流し込み、待望の追加点を挙げた。さらに試合終了間際にCKから吉元が頭で合わせ、ダメ押しとなる3点目。「流れが悪い中でしっかり耐えたことが結果につながった」と語る吉元にとって、体を張り続けた守備の末の「ご褒美」となる一発だった。

 

 福島で開催される全国高校総体への出場権を獲得。キャプテンのMF河野歩夢(同)は、「昨年の全国選手権では悔しい思いをしたので、自分やチームが成長した姿を全国の舞台で示したい」と意気込みを語った。首藤監督は、昨年の全国選手権で帝京大可児に1-5で敗れた経験に触れ、「あの悔しさが今の成長につながっている。たとえ大敗することがあっても、その過程がチームを強くすると信じている」と、自分たちのサッカーを貫くと宣言した。

 

3年ぶりの優勝に歓喜する部員たち

 

 

(富田充)

 

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