免疫力が高ければ勝手に出せる体になる【眠れなくなるほど面白い 図解 デトックスの話】
免疫力が高ければ勝手に出せる体になる
免疫は鉄壁の防御システム
リンパが免疫機能にとって重要な役割を果たすことは前述のとおりです。ここでは免疫という体のしくみについて紹介しましょう。
免疫には2つの種類があります。1つは誰もが生まれながらに持っている「自然免疫」。皮膚や粘膜で異物の侵入を防いだり、体内に入り込んだ外敵を発見、攻撃、排除するものです。ここでは病原体を食べるマクロファージやウイルスに感染した細胞を壊すNK細胞などの白血球が主力となって戦います。もう1つは「獲得免疫」と呼ばれ、こちらは後天的に備わるもの。一度感染したウイルスや細菌の特徴を記憶して「抗体」という専用の武器をつくり、次に同じものが侵入したときに備えます。リンパ球(白血球の一種)のT細胞やB細胞がこの働きの主役です。
免疫の防御態勢は数段構えになっています。まず皮膚や粘膜などの第1防御線、血液やリンパ液での第2防御線、さらにリンパ節で最終防御線が敷かれます。それでも手に負えない難敵には、獲得免疫のチームが出動して攻撃をしかけます。
私たちの体を守ってくれる免疫システムですが、不規則な生活や睡眠不足、偏った食習慣や運動不足によって働きが鈍ります。規則正しい生活やストレスをためないよう心がけたいもの。免疫によるバリア機能が保たれていれば、有害な物質を寄せつけない体が維持されます。
体温が1度上がると免疫力が5倍に
免疫とは
体内に侵入した細菌やウイルスなどを異物(自分以外のもの)として攻撃することで、自分の体を守るという大切な働きをします。
免疫には自然免疫と獲得免疫がある。
自然免疫= 生まれながらに備わっているしくみ。
獲得免疫= 生まれたときに備わっておらず、病原体や異物と接することで後天的に獲得するしくみ。
免疫力を高める習慣
体温は36.5度以上を保つと白血球が増え、免疫細胞が活発になります。36度を切ると自律神経が乱れ、アレルギーを発症しやすくなります。
ストレスを減らす(ドーパミンを出そう)睡眠をしっかりとる(7時間以上寝よう)適度な運動をする(筋肉を使おう)体を温める(お風呂につかって体温を上げよう)栄養バランスよく食べる(たんぱく質を多めに食べよう)
→ 体温が36.5度以下ならたんぱく質を食べて
免疫力を下げる習慣
不規則な生活睡眠不足肉食生活動かない生活無菌・除菌のきれい好きな生活
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 デトックスの話 』著:加藤 雅俊